三鷹駅近くの久住昌之さんの小説で有名な中華そば「江ぐち」で五目ワンタン麺

　とても久しぶりにJR中央線の三鷹駅南口の近くにある中華そば江ぐちに行ってきました。ここは孤独のグルメの原作者でも有名な久住昌之さんの小説にもなった非常に有名な中華そば屋さんです。

　三鷹駅の南口が再開発される前は、三鷹駅南口駅前通り沿いの１階に店舗がありました。三鷹オスカーという映画館の向かい側です。しかし、再開発された今は、ビルの地下1階になってしまいました。ちょっと目立ちにくいところです。先日行った、喫茶店のリスボン（三鷹の喫茶店「リスボン」のモーニングとランチ）も同じビルの地下1階にあります。実はリスボンに行った際に、中華そば「江ぐち」を見て、そのときから、また行きたいと思ってしまいました。

　今回は平日（木曜日）の午後８時頃にお店に行きました。実はお店に着く前にi-modeを使って店の営業時間を調べておいたのですが夜は８時３０分まで営業しているようです。ちょっとギリギリな時間ではあります。

　総武線の電車を降りて足早にエスカレーターを駆け上がり、中華そば江ぐちを目指しました。しかし、私の前にも２人、足早に同じ方向に向かっている人がいます。もしかして？と思いつつ、そのまま歩いていくと、前の２人と私の３名は同じビルの地下1階を目指していました。

　お店に着いたときには、既に席はいっぱいになってしまっていました。私の前を歩いていた２人の人と一緒に席があくのを待ちます。立って待っている間に、店のおじさんが、「何にしますか？」と聞いてくれました。メニューをさっと見て、五目ワンタン麺の大盛りを注文しました。７００円になります。

　おじさんは手早く麺を沸騰しているお湯の中に入れてくれました。先に入れた麺もあるはずなのですが、ゆで加減は大丈夫かと見ている方が冷や冷やとしてきます。そして、同じ鍋の中にワンタンも入れます。また、器の方も並べてくれて、おたまですくったスープを目分量で各器に入れていきます。このダイナミックさが中華そば江ぐちの醍醐味です。

　５分も経たないうちに、席が次々にあきました。ビールをのんびりと楽しんでいるお客さんもいらっしゃいますが、ラーメンを食べたらすぐに席をあける人も多いので、全体としては回転率は良いようです。

　おじさんがスープの中に麺を入れたあとは、今度はおばさんがラーメンの各器に具などをのせていってくれます。そして、無事に中華そばはできあがって、注文した人のもとへと届けられます。きちんと、私のところには五目ワンタン麺の大盛りがやってきました。確かに麺がいっぱい入っていて大盛りです。ナルトやネギ、モヤシやチャーシュー、ゆで卵などがたくさんのっていて、とても美味しそうです。

　麺はやっぱりコシの強さにビックリしてしまいます。本当に特徴的な麺だと思います。そして、スープの方はあっさりとした醤油味です。昔ながらの中華そばといった感じです。カウンター席のテーブルの上にはコショウや唐辛子などが置いてあったので、コショウをさっと振りかけてみると、味が際だってさらに美味しくなりました。

　結局、具や麺などを全部食べたあと、スープも飲み干してしまいました。完食です。

　なかなか、このお店へ来ることが出来る機会も少なくなってきたのですが、また機会を作って行ってみたいと思います。

【2010/01/24追記】

　別のエントリーに対するコメントで教えていただいたのですが、中華そば江ぐちが2010年1月末に閉店することが決まったそうです。閉店することに至った経緯については、こちらのブログの記事が非常に参考になりました。