DNRH-001を完全ディスクレス構成にした

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コンパクトフラッシュ

 イオシスで購入したDNRH-001は今まではWindows XPがインストールされている付属の40GBハードディスクを取り外して、手持ちの80GBハードディスクを取り付け使用していました。

 このハードディスクは7200回転ということもあり、発熱が多く、少しだけ音もするので、サーバーとして使用するにはあまり向きません。

 このDNRH-001はハードディスクの下に電源が置かれていて、この電源からも熱が出るので、ハードディスク自体がかなりの熱を持ってしまいます。

 ハードディスクは熱を50度以上持った状態で使用し続けると、寿命を著しく縮めてしまうようなので、この環境で使い続けることは見直しをしないといけないと思っていました。

 DNRH-001の本体カバーをあけて、ハードディスクを取り外してみると、下の写真のような感じになっています。ここが電源部になります。

DNRH-001の中身

 とはいっても、冷却用のファンを取り付けてしまうと、せっかくのファンレスパソコンのメリットがなくなってしまいます。2.5インチのハードディスクに換装することも考えたのですが、この際なので、完全にディスクレス構成にして、無騒音のパソコンにしようと思い立ちました。


 今回、購入したのは下記の部品です。上海問屋で購入しました。

 まずは、コンパクトフラッシュをIDEに変換してくれるアダプターです。IDE側がメスになっていることと、中心のピンの部分が一つ穴があいていないことに注意が必要です。

 このアダプタはマザーボードのIDEコネクタに直接さすことが出来るのですが、コンパクトフラッシュを入れたときに高さが高すぎるため、DNRH-001のケースの中に収まらない可能性が高いので何らかの工夫が必要になります。

 私はIDEの延長ケーブルを一緒に購入して、好きなところにコンパクトフラッシュを置くことができるようにしました。今回購入したIDEの延長用ケーブルは下記の商品です。

 そして、コンパクトフラッシュについては16GBの中で値段が最も安い商品を選択しました。書き込み、読み込み速度は遅くなってしまいますが、WEbサーバーとして公開する程度の用途であれば十分だと判断しました。

 また、IDEとコンパクトフラッシュの変換アダプタにはフロッピーディスクドライブなどで使用される電源コネクタが必要になります。この電源コネクタは残念ながらDNRH-001には付いていませんので、電源の変換アダプタも準備しました。

 しばらく経つと、上海問屋から商品が届きました。

IDE延長ケーブル
コンパクトフラッシュ変換用アダプタ
コンパクトフラッシュ

 すべてが揃ったので、まずは今のDNRH-001の環境バックアップから始めました。一番大切なのはMovableTypeの各種設定と投稿した記事になりますので、これをバックアップすることにします。以前はMovableTypeでは記事をエクスポートして保存しておくことくらいしか出来なかったのですが、現在のV4.2では「バックアップ」というメニューがありましたので、これを実行しておきました。/tmpにバックアップした情報ができあがっていました。

 そして、DNRH-001をSHUTDOWNし電源ケーブルを取り外したあと、3.5インチハードディスクを外し、購入した各種パーツを取り付けました。特に取り付けに問題は発生せず簡単にセッティングが終わりました。

 次に電源ケーブルを接続し、電源を入れてみます。すると、OSが無いからbootできないよというメッセージが出てきました。今度は、USB接続のDVDドライブを接続してみます。

 ここにFedoraのDVDを入れておいたら、きちんとDVDからブートしてくれました。一連のメニューに従ってFedoraCoreをインストールしてみると、こちらも何事もなくインストールプロセスが進んでいきます。相性を心配していたコンパクトフラッシュの方も15GB少しのハードディスクとして認識してくれました。パーティションの作成やフォーマットも問題なく出来ました。

 ファイルを転送する部分は多少はハードディスクに比べるとかなり遅いような気もしますが、十分に実用の範囲だと思います。

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