P2P型の無償地震速報サービスを使ってみた

当サイトの記事には広告が含まれます

日曜日のお昼前に東北地方で震度4の地震がありました。今回はDVDレコーダーで録画していた番組を見ていたので、緊急地震速報が提供されたのか否かがわかりません。私の場合はリアルタイムでテレビの番組を見ていることは少なくて、ほとんどの場合がDVDレコーダーを使ってタイムシフトをしています。コマーシャルをカットしたり、早見再生で効率的に時間を使うことができるためです。とすると、緊急地震速報を受信するチャンスがなかなかありません。

リアルタイムで情報を入手するのであれば、パソコンを使用したほうが現実的です。そこで、パソコンにインストールして緊急地震速報を入手るソフトウエアがあるのではないかと思い探してみました。ところが、意図したサービスはあるものの、初期費用XX円、月額XX円といった形の有償型サービスばかりで無償のサービスを見つけることができません。

そんななか、P2P型の地震情報というページがありました。下記のような機能を持ったP2P型のソフトウエアを無償で配布しています。

気象庁 地震情報・津波予報のチェック

? ?・地震情報・津波予報を自動的に地図表示。効果音も鳴ります。

? ?・P2P技術により、気象庁サーバへ負担を掛けることなく配信。

「地震感知情報」 – 利用者の”揺れた”を知る・伝える

? ?・地図でリアルタイム表示。地震速報よりも早く、地震の規模や範囲を確認。

地震に関する情報の共有、情報と連動したシステムの構築

P2P型ということは接続する人が増えても、バケツリレーのようにして情報が展開されていくようになるので、中心のサーバーにあまり大きな負荷をかけずに済むというメリットがあるのでしょう。これが無償で提供できる秘訣なのかもしれません。おもしろそうなサービスです。

ということで、さっそくプログラムをダウンロードして手元のノートパソコンにインストールしてみました。ユニバーサルプラグアンドプレイで(UP&P)に対応しているルーターを使っている場合には自動的に設定をしてくれるようで、ソフトウエアを起動するだけで使うことができるようになりました。

利用者同士の雑談などを見ることができるので、動作はうまくできているようです。とはいっても、実際に地震が発生してみないと、本当にうまく機能するか否かをチェックすることができません。

スタートアップでパソコンの起動時に自動的に起動するように設定したので、しばらくの間は常駐させたままにしておいて、効果を確認していきたいと思っています。

(2008/07/21追記)

本日、20時30分に福島県沖でマグニチュード6.1の地震が発生しました。20時30分を過ぎに地震感知情報というウインドウが「ポロロン、ポロロン」というチャイムとともに立ち上がり、地震の広がりとともに日本地図に信頼度別の情報が表示されはじめました。この地震感知情報というのは、地震を感じたときに手元のパソコンで人手で発信する情報です。当然、テスト的に発信している人もいるはずで、散発的に発生する地震感知情報については低い信頼度をつけているようです。そして、同じ地域で一時にたくさんの人から地震感知情報が寄せられると、信頼度の高い情報として取り扱うようになるようです。最初に地震感知情報が表示されてから20秒程度経ったところでしょうか。東京でも若干の揺れを感じました。そのときには、日本地図の東京も地震感知情報が表示されていきました。テレビの方は地震速報が表示されることはありませんでした。

テレビの方では20時40分頃に字幕でテロップが出たあとに、20時45分からのNHKニュースで地震のことを知らせていました。また、パソコンの画面の方には気象庁が発表した情報をもとに、地震情報が表示されました。

 

地震感知情報

 このソフトウエアですが、有料のシステムとも十分に渡り合える仕様なのではないかと思いました。素晴らしいです。

コメント