Fonというサービスをご存じでしょうか。Fonが2000円弱で提供している無線LANのアクセスポイントを自宅などに設置すれば、ほかの人が設置しているFonのアクセスポイントを外出先で利用できるようになるというサービスです。もちろん自宅に設置したFonのアクセスポイントは、この無線が届く範囲からは自分以外の人も使うことができるようになります。
自宅の無線LANを外部の人が使えるようになるということは、少しセキュリティ面のことが心配になりますが、勝手に自分の家の中のLANに収容されている資源等にアクセスされてしまうことはないように工夫されているようです。
実際にこの仕組みがどうなっているかというと、外部の人に無償で提供している公開用のSSID(FON_AP)と、自分が使用するためのSSID(MyPlace)の2つが分けられています。自分で決めたパスワードが必要になるためMyPlaceには外部の人は接続できません。Fon_APの方は接続したあとにFonのログインページに飛ばされますので、こちらでFonのIDとパスワードを入力することでインターネットに接続できます。
これらの2つのSSIDは明確にリソースを区分するために、それぞれにIPアドレスの空間が分けられていて、FON_APからMyPlaceの資源を見ることはできないように工夫されています。
私自身がFonを導入したときの様子はこちらの記事(FONソーシャルルーター「La Fonera」を買ってみた)で整理してあります。また、このFonのルーターにはDD-WRTというオープンソースのファームウエアを導入することができます。こちらのファームウエアを導入したときの様子については、こちら(La Fonera(FONルーター)のDD-WRT導入成功)の記事に整理しました。
しかし、公開しているアクセスポイントからどこかの掲示板へ匿名で問題のある書き込みが行われたときなどは少し心配になってきます。こちら(草の根無線LAN「FON」のセキュリティ問題は解決できるか:ITpro)にも記事になっていました。FonのAPを利用しているときには、誰がログインしていたのかについて履歴が残るようになっているので、この情報で誰が問題を起こしたのかを特定する形になるようです。
このFonですが、日本全国、色々なところにアクセスポイントが設置されています。このアクセスポイントがどこにあるのか判らなければ使用することができないので、Fon Mapsというサービスがあります。(FON Maps)
このサービスを利用すれば、地図上にアクセスポイントの位置が重ね合わせて表示されるので、簡単にアクセスポイントの場所を知ることができます。このアクセスポイントの位置をどのように決めているかというと、アクセスポイントを設置した人が、設定時に自分で位置を指定する方法を取っています。従って、必ずしも正確な位置とは限りません。
このFon MapsがiPhoneおよびiPod Touchに対応しました。荻窪駅近辺をクローズアップして見てみると、下記のような画面になります。
このエリアだけでも10カ所弱のアクセスポイントがあることが判ります。iPod Touchで簡単にアクセスポイントの場所を知ることができるので非常に便利です。スクロールするときには、中心にしたい場所をタッチすることで、スクロールすることができます。
また、Fonはライブドアワイヤレスとの提携も実施しています。ライブドアワイヤレスのアクセスポイントは特に山手線の内側ではたくさんの場所に設置してあるので、さらに無線LANを使うことができる環境が増えます。FonのIDを持っていれば、ライブドアワイヤレスのアクセスポイントを使用することができるので非常にお得です。こちら(FONがライブドアワイヤレスと提携開始)にこの情報については整理しました。
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