毎年1回、必ず行くようにしている人間ドック、今年もまた人間ドックに行く時期になりました。会社で指定されているいくつかの診療機関を選ぶことができるようになっているのですが、私は毎年、聖路加国際病院の予防医療センターに行くようにしています。
聖路加国際病院は築地の近く、駅でいうと、地下鉄有楽町線の新富町駅から徒歩数分のところにあります。そのエリアに病院の建物は数多くあるのですが、予防医療センターはその中でももっとも印象的な聖路加タワーという高層ビルの3階になります。
例年は朝8時集合ととんでもなく集合時間が早かったのですが、今年の集合時間は9時過ぎと、少しのんびりと行くことができました。しかし、前の夜の9時以降はご飯を食べることができないので、少々お腹がすいてきます。少しの間、我慢です。
朝8時ごろに行くとロビーは人でごった返しているのですが、9時過ぎに行くと、比較的すいていました。受付で手続きをすると、5分程度で呼ばれて、最初の問診になります。そのあと、更衣室で診断を受けるときの服を着て、4階へとあがります。ここは視力、聴力、骨密度、超音波、胸部X線、体重、身長、体脂肪率、眼圧、眼底、心電図、血液検査などなど、一般的な診断を一通り受けることができるようになっています。
ただ、この4階のフロアーはものすごく混んでいました。8時過ぎに行くと、このエリアはスゥッと進んでいくのですが、9時台だと、ひとつ診察を受けては5分から10分待ってという感じになってしまいます。診察項目によってはすっと流れるところもあるのですが、ちょっと時間をロスしてしまいました。仕方がありません。
そして、4階の診察が終わるとお医者さんの内診があって、そのあと、3階に下ります。ここに内視鏡検査のコーナーがあります。
ロビーで10分ほど待っていると、自分の順番が来てしまいました。検査室に進んでいくと、ベットがあり、そこで座って、まずは胃の中の泡を消すという薬をコップ一杯飲みます。そして、肩に胃の動きを止める薬を注射して、今度はベットの上で仰向けになります。口の中にゼリー状の液体をたらされて、これを舌の付け根付近に3分間蓄えて置くようにと言われます。この液体は喉にかける麻酔です。例年の経験上、ここでうまくゼリー状の液体を喉のところに接触させると、胃カメラがちょっと楽になるような気がします。
3分たつと、ごくっと液体を飲み込むように言われますので、指示に従います。次に先生が口の中をチェックします。ここで、追加で麻酔をしておきましょうと言われて、霧吹きで口の中にさらに麻酔が追加されました。
今度はマウスピースを口の中に入れられて、検査の開始となります。
胃カメラは先っぽが喉を通るときが一番違和感があって気持ちが悪い感じがします。ここで、自然な気持ち、楽な気持ちでやり過ごすことができれば、その後も検査も楽に受けることができるのですが、今回はここでとても違和感を感じてしまいました。
先生はそんなことはお構いなしに胃カメラをどんどん奥に入れて行きます。胃カメラの先端が胃に到達するころには、かなり楽になってきます。この胃カメラの機械は、胃の中に空気を入れることもできるようで、胃が空気で膨れることがなんとなくわかります。
そして、5分程度でしょうか、丹念に胃の中を検査してくれた後に、胃カメラを抜き取る工程に入ります。これも、喉元を通るときが少し違和感があります。しかし、入れるときよりは抜くときのほうがまだマシだと思います。
胃カメラ検査が終わったら、先生がモニターで実際に撮影した胃の中の写真をもとに状態を親切に解説してくれます。特に大きな異常なしということで一安心です。
ちなみに麻酔で眠っている間に胃カメラをしてもらうことも出来ます。2000円少しの追加料金がかかりますが、こちらのほうが良いかもしれません。こちらの感想は、ネットを探してみると、紹介されていました。
医療技術はどんどん進歩していると言いますが、この胃カメラだけはそんなに進歩を感じない領域です。鼻から入れる胃カメラはとても楽だとか、カプセルを飲み込むだけで良い装置が出来たとか色々聞くのですが、これらの新技術も早く普及してくれればなと思います。
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