東京都民銀行と楽天は2006年の1月に業務提携を締結し、その後、2007年の7月に楽天市場に24時間365日利用可能な東京都民銀行の支店、「楽天支店」を開設し、インターネットバンキングサービスを提供していました。
しかし、2008年の8月には楽天はイーバンク銀行と資本・業務提携を発表し、いわばインターネットバンキング分野が重複した格好になっていました。
そして、11月14日になり楽天は東京都民銀行との業務提携を解消すると発表しました。また、東京都民銀行の楽天支店は2009年の2月23日に廃店という扱いになります。楽天支店についてはイーバンク銀行に事業譲渡する形になります。
また、11月14日の同日付で、東京都民銀行の楽天支店に関しては新規口座開設の受付を終了することも発表しました。今まで楽天支店に持っていた口座についてはイーバンク銀行に移行される形になります。
もしも、イーバンク銀行へ移行を希望しない場合には即時の口座解約か2008年12月にネットで受付を実施する口座閉鎖日付の口座解約手続きを選ぶことができるようです。
☆【重要】楽天支店廃店のご案内|東京都民銀行楽天支店
日経新聞の報道によれば、東京都民銀行側では楽天支店の閉鎖に伴いシステム関連のソフトウエアの除却損約3億円が発生する見込みと書かれていました。2007年までに急遽、楽天支店の開店に向けて製造したソフトウエアが一気に不要になってしまうというのは確かに勿体ない話しです。
一方、イーバンク銀行については、楽天のローン子会社「楽天クレジット」と事業統合することを発表しています。しかし、イーバンク銀行はサブプライムローン問題の関連で39億円の損失を計上したほか、不動産関連投資で111億円の損失が発生したりで2008年9月期の中間連結決算は税引き後の利益が227億円の赤字になってしまったという報道もあります。
しばらく、金融業界についてはこのまま再編が続くのでしょうか。気になるところです。
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