産経新聞の朝刊が新聞紙の様式のままiPhoneで読めるようになった

iphone3g

 iPhone関係のブログ記事を読んでいると、産経新聞から新しいアプリケーションがapp storeで公開されたという情報を知りました。このアプリケーションを使用すると、産経新聞の記事がそのまま無料で読むことが出来てしまうのだそうです。ということで、app storeに行って産経新聞をキーワードに検索してみると確かにアプリケーションが見つかったのでダウンロードしてインストールします。

 インストールしたアプリケーションを起動してみると、すぐに産経新聞の1面記事が表示されました。紛れもないその日の朝刊の一面です。iPhoneの画面で紙面全体を表示すると、記事のタイトルを読むことが出来ます。そこで読みたい記事を選んで中心をあわせ、グイッとその辺を拡大すると、記事の内容を読むことが出来ます。やはり液晶が小さいので文字を読める程度まで大きくすると、記事が画面内に収まりきらなくなってしまい多少のスクロールは必要ですが、それでも実用性は十分だと思います。

 読むことが出来る記事は当日の東京最終版です。紙面は毎朝5時頃に更新されているようです。そしてネットに接続して一旦紙面の情報を取り込んでいくと、その紙面情報についてはネットに接続していなくても表示することが出来ます。地下鉄に乗って駅に着いているときにダウンロードして、走行中のネットに接続されていない時間に読むといったことも出来るということです。

 アプリケーションを起動するとまずは1面が表示されますが、別の紙面に移りたいときには画面下部の操作バーを使って進んだり戻ったりすることが出来ます。

 消費者にとっては新聞を購入しなくても記事を読むことが出来るので無茶苦茶にうれしいこのサービスですが、新聞社に取ってみれば相当の決断が必要だったのではないでしょうか。今まで有料で販売してきたものを無料で公開してしまうのですから。しかも、普通のホームページで公開するのとも違って、広告を表示してそこからの収入をあてにするということも今回の公開ではされていません。従って産経新聞社にとってはこの公開に限っていえば収入は無いのではないのではないかと思います。

 新聞業界はネットやテレビなどに顧客を奪われてジリ貧の状況が続いていると思いますが、今回の産経新聞の試みにより、ほかの新聞社も何らかの戦略の立て直しを迫られるものと思います。今後はどんな形で各新聞社がサービスを拡充していくのか、非常に気になるところです。

コメント

  1. 臨機応変? より:

    iPhone特集

     iPhone 3Gを購入して引き続き便利に毎日使用しています。やはりiPod Touchとは比べものにならないほど使い勝手が良くなったような気がします。…