最近のパソコンでは必ずといっていいほどUSB端子が付くようになりました。ケーブル一本で簡単にパソコンと他の機器を接続できるので、USBは非常に便利な規格です。昔は、シリアル接続といえば、RS-232C端子間でデータ通信をしていました。たとえば、インターネットと接続をするためにも、パソコン本体とモデムの間をこのRS-232cケーブルで接続しデータ通信をしていました。
当時は電話線上でデータを送受信していたので、2400bps、9600bps、早くても56Kbpsとのんびりとした通信だったので、このRS-232Cという規格で問題はなかったのですが、その後、どんどんデータ通信速度が飛躍的に向上し、RS-232Cではカバーできなくなってしまいました。そこに搭乗したのがUSB1.0です。こちらは1996年に登場しています。
USB1.0は最大の速度は12Mbps、その後1998年に電源管理に関する規格を改良したUSB1.1という規格が登場、その後、12Mbpsという規格ではそれでもデータ通信速度が足らなくなってしまったため、2000年4月にUSB2.0が登場しました。USB1.1の仕様に、High Speedモード(最大480Mbps)が追加されています。
そして、平成20年11月17日に、さらにデータ通信毒度を早くした次のUSB規格であるUSB3.0の最終仕様が発表されました。USB2.0で比較して10倍程度のデータ通信が可能になったそうです。確かにパソコンから高速なSDメモリーカードにデータを転送しようとしたときに、最近のSDメモリーカードは容量が大きくなったこともあって、ずいぶん時間がかかるようになってしまいました。
これはSDメモリーカードの読み書きに時間がかかっているのか、USBによるデータ転送に時間がかかっているのか今一つよくわからない点ではありますが、インタフェースの転送速度を上げておき、一つずつネックになりそうな場所を潰していけば、今後、さらに早くしていくことが出来そうです。
今回のUSB3.0では論理的には約5.0Gbpsの通信速度がありますが、今回の発表と同時に行われたイベントではデータ転送レートは約3.0Gbpsにとどまってしまったようです。なかなか理論値を出すことを難しいのでしょう。
今のパソコンのUSB端子がドライバを入れ替えるだけでそのままUSB3.0に対応してくれるのか、それともハード的に全く別のものなので、パソコンを買い換えないとUSB3.0の規格を使うことが出来ないのか等、まだまだ判らないことがたくさんありますが、今後の情報が気になるところです。
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