楽天市場を運営している「楽天」が本日(2月24日)、会員数が5000万人を突破したと発表しました。2005年に楽天会員数が1000万人を越えたということなので、それから4年の間に5倍になってしまったということになります。
特に2008年の第4四半期では安価な商品を求める消費者がネット通販に集中したため、過去5年間の4半期ベースの平均値の2倍もの伸びを記録したそうです。
この5000万人という数字、日本国民の赤ちゃんからお年寄りまで全数のほぼ2人に1人が会員になっているという数字になります。実際には一人で複数のアカウントを保っている人もいるかと思いますので、実際に名寄せしたときにどの程度の人数まで落ちるかは判りませんが、それでも凄い数字だと思います。
私自身、楽天市場のお店はかなりの頻度で活用させていただいているので、とても親近感のある話題ではあります。すでに、この5000万人という数字は飽和状態に近い数字かと思いますので、会員数をより増やす戦略ではおのずと限界が出てきているのではないでしょうか。とすれば、一人の会員が楽天市場でより多く買い物をする機会を増やして貰うための戦略が必要になります。
・お買い物なら楽天市場
実際に買い物をするときに取引をするのは、楽天市場というよりは、楽天市場というショッピングモールに参加している個々のお店との間で消費者は取引をする形になります。この個々のお店がいかに良いサービスを消費者に提供しリピート率を高めていくかというのが勝負になります。
Yahoo!ショッピングもかなりの勢いで勢力を伸ばしているようなので、今後は楽天とYahoo!の間でもサービス合戦が加熱してくるのではないでしょうか。
また、AMAZONも当初はネット上の大きな本屋さんとしてスタートしましたが、今では本当に色々なものを扱うようになってきました。AMAZONの最大の魅力は1500円以上の買い物で送料が無料になることです。今のところ、この3つが3強と言える存在だと思いますが、どんな競争が繰り広げられるのか、気になるところです。
【2018年2月4日追記】
予想以上にAmazonの追い上げは楽天にとって厳しい状況になっていて、楽天はEC事業を充実させるとともに事業の多角化にも熱心です。ただ、以前に比べて買い回りでポイント十倍といったセールの数が以前に比べると格段に増えました。また、多角化の方も携帯電話のキャリアとしての事業に乗り出すといった、これからだと難しいとも思えるような発表があったりで、株価も少し低迷しています。ウォルマートとの提携等、明るい報道もありましたが、今後の動きが気になります。
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