日経新聞のネット記事を読んでいると、三越伊勢丹ホールディングスが本日付けで、伊勢丹の吉祥寺店を2010年3月に閉店すると発表した報道があることに気が付きました。三越伊勢丹については数日前に三越池袋店や鹿児島店を閉店したばかりです。
吉祥寺における大型の百貨店といえば、丸井、東急、パルコ、近鉄、伊勢丹とありましたが、既に近鉄百貨店は撤退しその後は三越が営業していましたがこちらも撤退、そして今ではヨドバシカメラが同じビルで営業をしています。丸井や東急、パルコについては伊勢丹と同様に今でも営業を続けていますが、今回の伊勢丹の撤退については少し残念なニュースです。
この伊勢丹吉祥寺店については最近も営業時間を短縮したりといったこともあったので、経営的に苦しかった様子が伺えましたが、まさかこんなに早い段階で閉店の判断をするとは思ってもみませんでした。
伊勢丹の吉祥寺店は1971年に開店したということですので、既に40年近い歴史があります。東急百貨店の吉祥寺店が開店したのが1974年、パルコの吉祥寺店が1980年開店ということなので、吉祥寺の中で現存している百貨店の中では最も歴史のあるところということになります。
少し、伊勢丹の場所は吉祥寺駅の北口からは離れたところにあり立地的に不利といわれることもありましたが、どちらかと言えば、ずっと東急百貨店の方がさらに離れていたりもするので、圧倒的に伊勢丹が不利だったということもありません。リーマンショック以来、売り上げの落ち込みが深刻だったことが閉店の理由にあげられていますが、何とか再生をする方策はなかったのでしょうか。
今後の興味といえば、来年の3月に伊勢丹の吉祥寺店が閉店したあとについて、次はどんなテナントが入るかについてです。以前は吉祥寺に大きな家電量販店が来てくれれば良いなと思っていたのですが、既にヨドバシカメラの参入してくれたことにより、これ以上の家電量販店参入は厳しいものと思われます。するとどんな業態のお店が来ることが街の活性化につながるでしょうか。今回の報道を受けて、色々な業種が吉祥寺への進出について検討を進めるものと思われます。今後の報道が楽しみです。
【平成29年1月24日追記】
伊勢丹 吉祥寺店の跡地にはコピス吉祥寺が開店しました。武蔵野市開発公社と三菱商事都市開発が出資しています。コンセプトは「吉祥寺スタイル・コミュニティー」で、地域の人々が気軽に立ち寄ることができる「時間消費型」「滞在型」商業施設を目指しています。
中でも大型書店のジュンク堂は核となっているテナントで、ドラマ「戦う!書店ガール」でもこの書店が舞台となりました。他にも玩具店、インテリアショップ、ファッションセレクトショップ等、いろいろな店舗があり、お客さんで賑わっています。
コピスというのは英語で雑木林や小さな森を意味するのだそうです。「吉祥寺の人々とともに生き、街の中心となって、いつもの生活に新しい刺激をもたらす施設でありたい」という願いが込められていると紹介されていました。
コピス吉祥寺を訪問した際のレポートはこちらです。
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