トヨタから低燃費と空間改善・値下げを果たした新型プリウス発売

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TOYOTA

 昨日はトヨタ自動車から3代目となる新型のプリウスが発売になりました。現在はエコ減税も政府で施策として取り上げられていることもあり、今回のプリウスの発売はニュースなどではかなり大きく取り上げられて話題になっています。車の発売でこれだけ取り上げられるのも珍しいのではないでしょうか。

 このプリウス、通常のガソリンエンジンと電気で動くモーターが、場合によってうまく使い分けられたり、場合によってはうまく協調して動いたりして、できるだけガソリンの消費量を少なくするよう制御される、いわゆるハイブリッドカーということになります。プリウス自身は初代がデビューしたのが今から12年前で、そして第二世代が発売されてから5年8ヶ月が経過しました。

 今回の3代目プリウスの売りは、

  • 室内の居住性向上
  • ガソリンエンジンとモーターのパワーをおのおの高めつつ更なる低燃費(38.0Km/L)を実現
    • (エンジンは1500ccから1800ccへ、モーターは76psから99psへ)
  • 屋根にソーラーパネルを載せることも可能
  • 値下げ(もっとも安いモデルは先代モデルを30万近く下回る205万円)

 ということになっていて、今回のエコカー減税と含めて考えると、かなり財布にやさしい値段設定になっていることが特徴的です。ホンダのインサイトがハイブリッドカーとして売れ始めていたので、トヨタとしては今回の新型プリウスで巻き返しを図りたかったのでしょう。

 エンジンは1800ccというところがちょっと力不足ではないかという印象につながりますが、モーターのアシストにより2400ccの車並みの加速性能があると報道されています。

 今回のプリウスの実燃費がどの程度なのかはわかりませんが、先代のプリウスの場合はカタログ上の燃費が35.5Km/Lに対して、実燃費が21Km/Lという報告を見つけました。だいたい、普通の車の倍くらいは同じガソリン量で走行できるという感じでしょうか。カタログ値からは実燃費はかなり落ちてしまいますが、ガソリン代が半分で済むというのは圧倒的に魅力のある数字だと思います。

 屋根にのせるソーラーパネルについては停車中でもバッテリーに充電できると期待させますが、実はそうではありません。ソーラーパネルで発生した電気を使ってベンチレーションシステムを動かして車内を自動換気する仕組みになっています。炎天下における車内温度を最大で35度も下げられる能力を持っているのだそうです。

 気になる売れ行きですが、国内の先行予約ではすでに8万台の受注をかかえるのにいたっており、今から注文すると納車されるのが4ヶ月から5ヶ月先になってしまうということです。実際に発売されたら実車を見たり試乗したりしてから購入しようと考えているお客さんもたくさんいると思いますので、注文はこの先も増えていくのではないでしょうか。トヨタも増産体制を整備していくものと思いますが、これだけの注文をどの程度の期間でさばくことができるのかが気になるところです。

 また、ホンダはインサイト、トヨタはプリウスでハイブリッドカーとしてのブランドを確立しましたが、日産やスズキ、ダイハツなどの他の自動車メーカーの動きが今後どうなるのか非常に気になるところです。

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