住宅金融支援機構から長期優良住宅向けに住宅ローンのフラット50発売

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東京ミッドタウン

 旧住宅金融公庫は住宅金融支援機構に名前を変えて、自らが直接、国民に対して住宅ローンを融資するのではなく、金融機関の窓口を通じて住宅ローンを融資する形になりました。現在はフラット35という形で商品が提供されています。その名のとおり、いつまでもフラットな固定金利で最大35年までローンを組むことが出来るという商品です。

 しかし、今度はフラット50という住宅ローンを6月にも発売する方向で住宅金融支援機構では準備を進めているそうです。これは6月4日に施行される長期優良住宅法で認定される耐震性や省エネ性に優れた住宅の販売を促進する目的で検討を進めているとのことです。

 このような長期優良住宅法の認定を受けられるような住宅はどうしても値段が割高になってしまいますが、それでも消費者が手に入れることが出来るように、毎月の返済額を低減させることが出来ます。しかし返済期間が長期になる分、金利負担はトータルで大きくなってしまうことには注意が必要です。


 この長期優良住宅という言葉自体を知らなかったので、ネットで調べてみると、200年住宅という愛称がつけられていました。適切なメンテナンスを続けていけば200年はもつ住宅ということのようです。確かに日本の住宅は欧米の住宅に比較してどちらかというと短期間のうちに立て替えられることが多いので、長持ちする家を建てることが出来れば、その分は廃棄物も減り、地球に対してもエコなのではないかと思います。

 また、国も力を入れているようで、こちら(法施行まで10日!認定基準は?メリットは? – [家づくり最新情報]All About)で紹介されているメリットを見てみると、特別な減税枠も準備されているそうです。過去最大枠の住宅ローン減税となっているようなので目が離せません。

 この長期優良住宅に認定されるための7つのポイントは上記のall aboutによれば下記のとおりです。

 ・劣化対策(構造躯体の耐久性)
 ・ 耐震性
 ・ 内装・設備の維持管理・交換の容易性
 ・ 変化に対応できる可変性と面積
 ・ バリアフリー性
 ・ 省エネ性
 ・ 計画的な維持保全

 確かにこれらのポイントを見ただけでも、住宅の建築コストが高くなりそうな気がします。認定を受けるためには今までと比較して2割程度は建築コストがアップするのではないかと言われています。

 今回の長期優良住宅については賛否両論でネット上ではいろいろな意見があることがわかりました。コストが上がってでも、長く住み続けることが出来る家が売れるのか否か、6月以降の動向が気になるところです。

【2013/07/09追記】

 あまり私の周りではフラット50を借りたという人の話しは聞かないのですが、今でも調べてみると商品は存続しているようです。

 ☆【フラット50】のご案内:長期固定金利住宅ローン 【フラット35】

 フラット35を取り扱っている金融機関でも、フラット50を取り扱っていないところもあるようなので注意が必要です。

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