三菱自動車が6月5日に発表し、7月からは法人向けに販売される予定のiMiEVが今日の夜のテレビで特集されていました。政府からの補助金などを差し引いて、300万円くらいの値段で購入できるそうです。
アイ・ミーブは三菱の軽乗用車「i」をもとにして開発された電気自動車です。このアイミーブが初の量産型電気自動車になるということなので、三菱自動車としては社運をかけているといっても過言ではありません。バッテリーはリチウムイオン電池で、車体の下部に畳1畳ほどの面積をバッテリーが占めています。このバッテリーだけで200Kgほどの重さがあるというので、かなりの重さであることが判ります。
これだけたくさんのリチウムイオン電池を積んでいても、1回の充電で走行できる距離は百数十キロメートル程度、カーオーディオをつけたりクーラーをつけたりすると、100Km程度になるそうです。(ネットで情報を探していると、特に廃熱を利用できない暖房ではさらに走行距離が少なくなって60Km程度になるのではないかという記事もありました)
テレビでは三菱の人は1日百キロも走ることは、そんなに無いのではないかと言っていましたが、確かに高速道路に乗ってどこかに行こうというとき以外は1日に100Kmも乗りません。三菱の調査では軽自動車の1日あたりの走行距離は多くても30Km以下が多いという調査結果が出ているようです。とすると、セカンドカー需要としては十分に実用域に達しているのでしょう。
また、気になる最高速度は軽自動車のiと同じ程度の速度(時速140キロメートル)が出るように設計されているようなので、こちらも街乗りでは十分なスペックでしょう。
テレビを見ていると、走り出したときなど、全くエンジンの音がせず、ロードノイズしか聞こえないということなので、今までのガソリン自動車と比較すると全く異次元の運転感覚が味わえるのでしょう。
充電には普通の100ボルトのコンセントではなく、家庭用200ボルトの3層交流で、充電時間は5時間となります。とすれば、夜寝ている間に十分に充電できる数値です。また、三菱系列のコンビニエンスストア、「ローソン」では、電気自動車に充電できるような設備を、駐車場を持つ店舗に設置していく方針を固めているようなので、かなりの場所で充電が出来るようになるかもしれません。ちなみに急速充電の機能を使うと80%の充電量で20分の充電時間になるそうです。
一般の消費者向けにも来年には商品化されるようなので、どの程度の売れ行きになるのかが本当に楽しみです。
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