「経営者の教科書」という本を読んでみた

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経営者の教科書

グーグルで書籍検索が出来るのはご存知でしょうか。グーグルの検索画面を開くと、左上の方に「その他▼」というリンクがあることが判ると思います。ここを指定してその中にある「書籍」という選択肢を選ぶと、書籍検索になります。この検索の仕方はいたって簡単で、検索ボックスの中にキーワードを指定して検索するだけです。すると、本のタイトルはもちろんのこと、本文の中で開示されている範囲で一致する部分があれば、その本が検索結果として出てきます。

そして、この書籍検索で凄いことは、公開されている本であればその一部分が読めてしまうことです。ちょうど画面にはPDFを表示したような画面が現れてスクロールをすることができます。本によってはかなりの部分が公開されていたり、場合によっては全文が公開されている本すらあります。例えば、ホームページのアクセス数を増やしたいときには、「SEO」や「アクセスアップ」などをキーワードにすると、その手の本が検索されて出てきます。

少し、時間に余裕が出来たら、このグーグルの書籍検索で本を見つけ出してきて、部分プレビューで本の中身を読んでみることを最近よくやっています。本屋では立ち読みすらしないような本でも、簡単に見つけ出して、目を通すことが出来ることが、とても面白いと思います。もう、かなり昔のことになりますが、大学に通っているときに別のゼミの教授と帰りの電車が一緒になったことがありました。

この先生は物理の中でも特に量子力学が専門の先生なのですが、何故かあまり雰囲気に合わない、車の雑誌を持っていました。どうして車の雑誌なのかとさりげなく聞いてみると、深く興味を持っている分野の本だけを読んでいると、なかなか興味の範囲が広がっていかないので、わざと色々なジャンルの雑誌や本を買って読んでいるようにしていると言っていました。研究などで思い悩み行き詰ったときに、実は全くの別のジャンルでヒントが見つかることも良くあるんだと言われていました。

そのときは、「そんなものなのかな?」と、深く感銘するということはなかったのですが、最近になってこの件のことを思い出して、確かにその通りだなと思うことも多くなってきました。


そんなことを思い出しながら、書籍検索をしている中で、「経営者の教科書」というPHP研究所の本がヒットしました。

普段、全く読まないジャンルの本ではありますが、中身を少し見てみました。すると、経営哲学というのでしょうか、何だか共鳴できることがたくさん書いてあります。この手の本は難しい経営用語が羅列されているのかと思っていると全くそんなことはなく、非常に平易な言葉で文章で綴られていて、たいへんに読みやすい本でした。

共感できた内容を例示すると「はしごの話し」があげられます。熱意が大事だと書かれているところの例示として書かれているのですが、二階に何となく上がりたいと思っている程度では「はしご」を作ることまでは考えられないけれども、二階に強く上がりたいと強い熱意をもって考えてはじめて「はしご」を作るということに考え付くということが解説されています。

胸に手を当てて考えてみると、最近は「はしご」を作ることまで行き着くほど、熱意をもって深く考えたことが少なくなってきたような気がします。反省しなければなりません。この本は経営者に向けられたものではありますが、職場でリーダーという立場で働いている人にとっても参考になる本なのではないかなと思いました。

ほかにもこの本には100種類の基本を丹念に解説しています。グーグルの書籍検索でもかなりの部分が開示されていました。開示されていない部分も含め、本を買って読んでみたいと思います。

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