総務省の調査ではブロガーは2695万人(少し多すぎ)

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 総務省の調査(ブログ・SNS の経済効果に関する調査研究 平成21年9月 総務省 情報通信政策研究所)によるとブログを書いている人、いわゆるブロガーが今年の1月末で2695万人になりました。これはどうやって推計したかというと、国内でブログサイトを運営している会社64社に対して聞き取り調査をして、結果を推計したそうです。

 しかし、この2695万人という数字、かなり大きすぎると思います。日本国民の赤ちゃんからお年寄りまで、5人に1人がブログを書いているとはあまり思えません。

 しかし、通常の場合はブログは無料で開設できるので、複数のブログのアカウントを取得して最も使い勝手が良いブログで日記を書いている人も多いはずです。また、ブログサイトを開設したものの更新が長く継続して出来なかった人も多いはずです。

 ブログを提供している会社では登録人数を出来るだけ多く発表したいので、更新をしていない人に対して強制的に退会を促す等の措置はとっていないことが通常です。ほとんどブログを更新しなくなってしまった幽霊会員も相当多いのではないかと思います。従って、本当に頻繁にブログを書いている人(アクティブなブロガー)の数は、この発表数値よりも相当小さな数になるのではないかなと思います。

 逆に、このブログのようにブログサービスに加入せずにレンタルサーバーでホームページスペースを借りて、そこにブログ構築サイトをインストールして提供しているようなブログはこの数値には入っていないと思われます。しかし、ブログを提供するまでの手間が非常に大変なのでこのような利用の仕方をしている人はそんなに多く無いことから統計数値に与える影響は軽微なものでしょう。

 統計を取るのであれば、1日に更新される量が全体に何件くらいになるのか?というのは非常におもしろい統計値になるのではないかと思います。ポピュラーなPing送信先ホストと協力して統計値をとれば実現できそうな気がします。1日に更新されるブログの量は2695万人というブロガー人口からは想像できないほどかなり少ない数のように思います。アフィリエイトリンクが含まれる数で分類をすれば、口コミ広告系のブログかそれ以外のブログかのジャンルわけも比較的簡単にできるでしょう。

 今回、あわせて口コミ広告などのブログの市場規模についても発表されました。160億円だそうです。このうち、アフィリエイト広告による市場規模が69億円、ブログの中で感想や体験談を掲載すると報酬が入る口コミ広告の市場が67億円と推計されています。こちらはアフィリエイト会社に調査をして推計したのでしょう。私自身、商品を購入する前にブログで実際に購入した人の感想記事を参考にすることはとても多いので、商品の売れ行きに大きく影響するというのは間違えないと思います。

 ブログだと商品の提灯記事なのか否かが判別しやすいのも助かります。前後の記事などを見て、商品の広告ばかりが並んでいるブログであれば広告系ブログの可能性がありますし、前後の記事に日常の出来事などが書かれていてその間に挟まるように商品の紹介記事が書かれていれば、本当に普段の生活の中で購入して純粋に感想を書いている可能性が高いのではないかと思っています。

 今後は企業が商品の情報を発信する宣伝の手段として、もっとブログが活用されるのではないかと予想されており、総務省では2010年度には市場規模が183億円までに達するのでは無いかと想定しています。アフィリエイトの市場を見ている限り、あまり劇的な変化は無いような気がしますが、今後、どんな成長をしていくのか気になる部分です。

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