ニュースサイトを読んでいると、Firefoxの最新版「Firefox 3.5」が公開されたことを知ったので、ダウンロードおよびインストールをしてみました。Windows,Mac OSX,Linux用が公開されていますが、その中でも今回はWindows用をインストールしています。今回はVer3.1となる予定だったようですが、改良点が多いことから「半メジャーバージョンアップ?」のVer3.5という形になりました。
WEBページを表示するときのレンダリングエンジンのバージョンアップにより、HTML 5やCSS 3への対応が実現したほか、新しいJavaScriptエンジンによるスクリプトの実行速度高速化が実現しています。実際にインストールして使ってみても、少し入り組んだWEBページを表示させるために必要な時間が従来よりも短くなったような気がします。どちらかと言えば、ブラウザの世界では機能が豊富になるのと引き換えに徐々に動作が重くなることが多かったので、Firefoxの高速化に対する取り組みというのは非常に利用者にとっては価値のあるものだと思います。
また、新機能としては履歴を残さずにブラウザを使うことが出来る「プライベートブラウジング」機能が搭載されました。このプライベートブラウジング機能を開始した以降に閲覧したページの履歴やCookieはパソコンに保存されなくなります。
また、グーグルのロケーションサービスを標準で利用した「位置情報通知機能」が搭載されました。サイトに現在地を知らせたあとは、あとは居酒屋などと検索するだけで、その地域にある居酒屋の情報がかえってくるようなインタフェースを実現できます。わざわざ細かい地名を入力したりする必要性がなくなるため、利用者から見た利便性が向上します。このサービスを利用するか否かはユーザーの選択に委ねられているので、Firefoxが勝手に現在地を知らせることはないようになっています。
では、位置情報を知らせることを許可した場合、Firefoxではどのようにして位置情報を知るのでしょう。もちろん、パソコンにGPS装置が内蔵されていれば簡単に位置情報を知ることが出来ますが、今のパソコンのほとんどにはGPSは内蔵されていません。そこで、Firefoxでは近隣の無線LANアクセスポイントの情報や使用しているパソコンに割り当てられているIPアドレスの情報を収集します。そして、その情報をGoogle Location Serviceへ送信し現在地の情報を取得するようになっています。
この位置情報通知機能については利用者に許可を求めてくるので都度選択することが出来ますが、永久に位置情報通知機能を使用できないようにすることも出来ます。手順がFirefoxの公式サイトで紹介されていましたので、こちらでも紹介します。
1. ロケーションバーに「about:config」と入力します
2. フィルタに「geo.enabled」と入力します
3. 「geo.enabled」という設定の上でダブルクリックします
4. これで位置情報通知機能は無効になりました
さらに、オープンな動画・音声の形式に標準で対応できるようになりました。このオープンな形式というのはOgg Theora形式です。従来はプラグインをあとからインストールすることで、各種動画ファイルや音声ファイルを再生していましたが、OggTheora形式であればプラグインを導入する必要はありません。ただし、現時点ではこの形式のファイルはさほど一般的ではないので、普及するまでの間は従来どおり、プラグインをインストールして視聴する形態が続くと思います。
オープンな動画・音声形式のコンテンツを、プラグインなしで Web ブラウザ上で楽しめるようになりました。動画は、Web 上でのコミュニケーションや教育、エンターテインメントの分野において、今日では必要不可欠な要素となっています。Firefox 3.5 では、初めてブラウザ上で、音声や動画へのネイティブ対応を実現しました。誰もが簡単にオープンな Ogg Theora 形式の動画を楽しむことができます。
自宅ではFirefoxを標準のブラウザとして活用していますので、今回リリースされたFirefox 3.5を出来るだけ使いこなしていきたいと思います。
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