三峰口駅の車両公園(現 SL転車台公園)を見学

三峰口駅の車両公園

パレオエクスプレスを見るために少しだけ早めに三峰口駅に行ったのですが、蒸気機関車が入線するまでの間、子どもを車両公園で遊ばせました。

パレオエクスプレスについてはこちらで紹介しています。

三峰口駅の裏手に車両公園はあります。駅から車両公園に向かうときには途中で遮断機の無い踏切を横切る必要がありますので、子どもを一人で先に行かせることはしないなど注意が必要です。
踏切から見た終端方向

車両公園ではまず貨車が見えてきます。まずはワキ824という貨車です。昭和63年までセメントを袋詰めのままでこの貨車の中に入れて輸送していたようです。
ワキ824

ワキ824

こちらはテキ117、やはり袋詰めセメントの輸送をしていました。
テキ117

こちらはスム4023、セメントの袋詰め輸送や生活物資の輸送で活躍していました。
スム4023

トキ502です。石灰石を輸送していました。現在でも2両が現役で土砂の運搬をしているようです。
トキ502

こちらは車掌車のヨ15です。以前は貨物列車の最後尾には必ず車掌車を連結して運転しなければいけなかったのですが、その後、蒸気機関車から電気機関車に切り替えられたり、人員の合理化の波などにより見直されたため、車掌車を連結している貨物列車を見ることは難しくなってしまいました。
ヨ15 車掌車

車掌車

そして、今度は電気機関車が展示されているコーナーになります。まずは秩父鉄道が電化された当時から走っていた凸型の電気機関車、デキ1です。アメリカのウエスティングハウス社(今でも液晶テレビなどで話題になっている総合電機メーカー)で大正10年に製造されました。蒸気機関車が全盛だった時代に製造されたことになります。旧国鉄のED22型電気機関車などと同型の機関車になるそうです。昭和63年まで活躍していました。
デキ1型電気機関車

続いてED381型機です。こちらは昭和6年に製造された国産の電気機関車です。こともとは旧国鉄の阪和線で走っていたものを秩父鉄道が譲り受けました。昭和58年の9月まで走っていました。先に紹介したデキ1よりも先に引退してしまったことになります。
ED381

続いて電車(デハ107+クハニ29)になります。以前は車両の内部に入ることが出来たようですが、今では入ることが出来なくなっています。
三峰口駅の車両公園に展示されている電車

秩父鉄道では新造された車両が入ってくることよりも、JRなどから譲り受けるパターンの方が多いのでしょうか。三峰口のホームに入線している車両を見ても、どこかで見覚えのある感じの車両が並んでいました。
三峰口駅で並ぶ見覚えのある電車

調べてみると、やはり旧国鉄の101系通勤電車を譲り受けたもので、当初は別の色で塗装されていたものを、また最近になってから旧国鉄時代の色に塗り直したのだそうです。何だか、もう中央線など首都圏のJR各線ではではこの電車は見られなくなってしまったので、何となく懐かしい感じがします。

子ども連れでSL見学に行く場合には、こちらの三峰口駅で見ることをお薦めします。

【2020/10/20追記】

秩父鉄道車両公園は秩父鉄道創立90周年記念事業として1989年に開園しました。その後、創立120周年となる2019年に一旦の閉園とリニューアルの計画が発表されて、2020年にSL転車台公園として一般開放されました。

SL転車台公園について
2025年のSLパレオエクスプレスは、4月19日から12月7日までの土休日を中心に運行します。ご予約は運行日の1ヵ月前~出発30分前までとなります。 ※急きょ、運行計画に変更を生じる場合があります。 ※やむをえず急きょ客

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