日産自動車が8月2日に電気自動車「リーフ」を初公開しました。2010年末に日米市場へ投入する予定の車です。来年の秋から神奈川県横須賀市の追浜工場で5万台規模で生産を始めることにしています。
この自動車、5人乗りでディーダ(排気量1500cc)を上回るサイズを実現しているそうです。写真を見ると確かに従来の電気自動車に比較すると普通の乗用車に近い感じになってきていると思います。この電気自動車、完全充電したときの走行可能距離は160Kmです。この距離、遠出のドライブをするためにはかなり不安な航続距離です。片道50Kmに達しそうなときには、途中で充電を必ず実施するような運用になるのではないでしょうか。一方で近場の買い物などで使用するには十分な距離であるとも言えます。
気になる価格ですが、日産としては1600ccから2000ccクラスの中型車と同じ程度の価格設定にすることを目標にしています。バッテリー抜きで同クラスのガソリン車と同価格帯にするのが目標です。
既に国内では電気自動車の量産車は三菱自動車(アイミーヴ)と富士重工業(プラグインステラ)が発表しています。
しかし、これらのメーカーではまだ法人向け販売に限っているので、あまり街中で電気自動車を日常的に見る状況にはなっていません。
最もネックになるのは充電できる場所の拡充です。ガソリン車であればガソリンが無くなればガソリンスタンドに立ち寄ればよいのですが、電気自動車では急速充電できる場所が必要になります。日産ではバッテリーそのものを充電済みのバッテリーと取り替えるサービスを進めようとしていますが、それにしても、載せ替えをしてくれる拠点を充実しなければいけません。
東京都、神奈川県、愛知県などの電気自動車普及事業を21年度のモデル事業に選定して、たとえば神奈川県では23箇所の急速充電が出来る公共のスタンドを100箇所まで増やす計画だそうです。カーナビ画面にはバッテリー残量や走行可能距離、そして充電施設までの距離を表示するような機能も搭載されますので、充電施設が充実してくれば安心して運転が出来るようになると思います。
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