緊急地震速報は大きな地震の前に伝わる初期微動を受信した時点で気象庁が各マスコミなどに発信し、テレビ放送やラジオ放送などで速報を入れます。
直下型地震の場合には緊急地震速報がなる前に大きな地震が来てしまったりして、効果が少ない場合もありますが、逆に先日の静岡県の地震では十分に効力を発揮しました。(緊急地震速報を初めて見ました)
地上デジタル放送ではその放送の特性からアナログのテレビ放送よりも2秒の遅れをもって放送している(地デジでは緊急地震速報が2秒遅れる)ため、それだけ緊急地震速報の効果が薄れてしまいますが、ラジオ放送であれば、ほぼリアルタイムに受信が可能です。
ラジオ放送利用の製品
そんなラジオ放送の電波を利用した格安の警報機がアイリスオーヤマから発売されました。
ほかにも有料のサービスなどもあるのですが、こちらのアイリスオーヤマの機械ではFMラジオの電波を受信するだけなので、特に月額等で料金がかからないところが良い点です。
もしもFM放送で緊急地震速報が流れた場合には、大音量の最大85dB(地下鉄や電車の中にいるときの騒音と同じ程度)で地震発生を知らせてくれます。寝ている最中であっても、これだけ大きな音で鳴り響いてくれれば起きることが出来るでしょう。また音量の調整も可能になっているようです。
発売された当初は売り切れの店舗も目立っていましたが、最近は在庫がまだ復活してきたようです。
値段は7000円弱程度で売られています。
【2012/10/21追記】
東日本大震災
昨年の3月、東日本大震災が発生しました。地震が発生した際には私自身は会社にいたので、この装置が動作している状況を確認していなかったのですが、家族によれば、きちんと大音量で緊急地震速報を放送してくれていたそうです。
その後も頻繁に余震が発生しましたが、大きな地震ではこちらの装置がその予兆を知らせてくれました。このような装置は安心を形にするためには重要なものだと思います。
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