日本航空と米国のデルタ航空が提携を検討

当サイトの記事には広告が含まれます
スポンサーリンク

日本航空の経営再建の行方

 日本航空は経営再建を進めていますが、テロや運行トラブルの影響、最近では新型インフルエンザに伴う渡航の自粛などに伴い、なかなか再建が思うように進んでいません。2009年の4月から6月期の連結決算は990億円の最終赤字に陥っています。

 経営再建は今後も進めていかなければいけませんが、朝日新聞の記事によれば年末に1000億円以上の資金が必要になる見通しで、提携相手を探さざるを得ない状況になっていたようです。

デルタ航空との資本・業務提携に関する報道

 そんな日本航空がアメリカの航空大手であるデルタ航空と、資本・業務提携を検討していることがマスコミで報じられました。

 アメリカの経済誌ウオールストリートジャーナルが11日の朝に関係者の話として電子版で報道したことが情報源のようです。朝日新聞によれば国土交通省幹部も認めているそうで、かなり確かな情報であることが判ります。

 日本航空は1951年に日本政府の主導で設立された日本最大の航空会社です。その後、1987年に完全民営化されました。路線数は国内と海外で約400もあります。いわば、日本航空は日本の象徴のような航空会社、この会社がアメリカの航空会社と提携するというのは時代の変化を感じます。

 少し心配なのは、日本航空の株価がどのように推移するかです。今日の東京市場が終わったときの日本航空株価は1株163円でしたが、その後、夜から始まったPTS市場における株価は23時13分現在で179円まで跳ね上がりました。株式市場は今回の日本航空の動きを好感しているようです。

 来週以降のこの提携交渉の行方に注目します。

【2024年5月28日追記】

デルタ航空との提携は断念

 2010年2月9日にデルタ航空が盟主の世界最大の航空会社連合であるスカイチームへの参加を断念したことが報じられていました。現在でもアメリカン航空との提携関係を維持して、ワンワールドアライアンスに加盟しています。

 当時の前原国土交通大臣の意向に反して、早期の収益確保に役立たない投資を手控える決断をしたとして、当時着任間もなかった稲森和夫会長の決定を記事では評価していました。

コメント