ワールドビジネスサテライトを見ていると、ハイブリッドな鉄道車両の紹介をしていました。すでに、小海線でこの車両は営業運転をしているそうです。この車両のことを調べてみると、マイコミジャーナルで紹介されていました。
キハE200系という名前の車両だそうです。JR東日本では2003年から試験用の気動車(架線の無いところでも走ることが出来るディーゼル機関などを動力にする車両)を使ってハイブリッド車の走行性能やエネルギー性能を検証していました。
この車両の基本的な仕組みはハイブリッド車のプリウスなどと全く同じようなコンセプトでブレーキ時の回生エネルギーを電気に変えて屋根の上にあるバッテリー(リチウムイオン電池)に電気を蓄える仕組みになっています。また、クルマで言えば日産ノートe-powerと同じように、エンジンの動力を直接駆動力には使用せず、発電機を回転させる電力用として使用され、発電機からの電力と搭載された蓄電池の電力と組合わせてモーターを駆動する「シリーズハイブリッド」方式と呼ばれるシステムが採用されています。エンジンは燃費がもっともよくなる回転数がありますが、発電している間はこの回転を保ち続けることができるのが特徴です。
これでどれほどの効果があるのか興味があるので確認してみると、今まで使用されていた気動車のキハ110系よりも10%ほどの燃料消費率改善が見られたそうです。
自動車の場合はハイブリッド車の方が1.5倍から2倍くらい燃費が良いので、気動車の場合も大きな効果があるのではないかと思いましたが、意外と改善効果が少ないことが判ります。
道路を走る自動車の場合は、特に一般道を走っていると信号などでストップ&ゴーを繰り返しますのでハイブリッド車の効果が出やすいのではないかと思いますが、鉄道の場合には停まるのは駅くらいのものですので、ハイブリッド車の効果が出にくいのかもしれません。
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