下田街道をずっと走って、道の駅「天城越え」から河津七滝に向かって走っていました。そして、河津七滝まであと少しというところで、河津七滝ループ橋が目の前に現れました。鉄道では山を登ったり下ったりするときに、そんなに急な勾配の鉄道を造ることが出来ないのでループ線で山を越えるというのは聞いたことがあったのですが、まさかこんな山の中に、クルマのためのループ橋が出来ているとは思ってもみませんでした。
七滝高架橋
この橋の正式名称は七滝高架橋といいます。Wikipediaの記載によれば、全長1064m、高さ45m、直径80mの二重ループ橋になっています。クルマでこの橋の輪に入ると、ずっと直径は同じ円状の道路を走っていくことになるので、ハンドルはほとんど同じ角度で保持しておくと、うまくまわっていくのでおもしろいです。ただし、ずっとカーブが続く格好になるので、自分の前や後ろの道路の状況を確認するのは非常に大変です。安全運転を心がける必要があります。
ループ橋を下っていったところで左に曲がると河津七滝に向かうことが出来ます。この道はさきほどのループ橋の下を通る形になりますので、さっきまで通っていたループ橋を見上げるような感じで通ることが出来ます。
こんな山の中にこんな立派な施設があること自体に驚いてしまいます。普通に道路を作ることも出来ないほど、この天城峠は厳しい地形なのでしょうか。調べてみると、昭和53年1月14日に伊豆大島近海を震源地とする強い地震で道路が被害を受けてしまい、これを復旧する際にループ橋をつかった道路が建設されたそうです。1981年の完成です。そして、山崩れを避けて斜面から離して建設されていることも特徴だと紹介されていました。
【2022年8月29日追記】
河津七滝ループ橋を再訪問
この記事を書いてから13年、また夏休みに伊豆に行く機会があったので、河津七滝ループ橋を通行しました。今回はループ橋の下から写真を撮ることも出来ました。その際のレポートをこちらで紹介しています。
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