NV-SD540DTのナビゲーションに従って、運転を何回かしてきました。その上でのゴリラの換装です。まず、地図の精度ですが、8GBのSSDを搭載していることだけあって、非常に綺麗です。実は平成17年製の車載の2DINタイプの日産純正カーナビ(’サンヨーのOEM)もクルマにつけているのですが、どこからどう見ても、ゴリラの地図の方がずっと綺麗です。
車載のカーナビはたぶん当時は何十万円もしたのではないかと思いますが、ポータブルカーナビの方が数年でこんなに綺麗になってしまうというのは驚くしかありません。この調子で技術が進歩していくと、車載のカーナビはポータブルナビが標準になっていくのではないかという気さえします。
このゴリラには全国1157エリアの詳細市街地図も入っているようですが、まだ山の方にしか行っていないので、この市街地図を見たことはありません。パンフレットに載っている写真を見るとビルの形状なども含め詳細に情報がわかるようになっているので、今度は都心部に行ったときに威力を確認しようと思います。
NV-SB540DTは1秒単位にGPSで測位を繰り返しているようです。この1秒間隔というのは非常に頻度が長いような気がするのですが、カーナビの画面上の動きを見ていると、そんなにカクカクと動いているような感じがしません。これもパンフレットで測位の仕組みを確認してみると、W測位システムというものが搭載されていて、GPS測位とジャイロセンサー測位を交互に繰り返す仕組みになっているようです。従って、現在地の捕捉は0.5秒単位で実施しているため、ナビゲーション画面ではクルマの動きがスムーズに見えるようです。
一方でゴリラジャイロの方は、左右センサー、上下センサー、加速度センサーが搭載されています。このジャイロの威力はどの程度のものかと、2Kmほどのトンネルを走ってみたのですが、トンネルの半分ほどのところでクルマが停まった状態になってしまいました。取り付け方法にまだ甘さがあるのか、今ひとつ、加速度センサーがうまく動いていないのかもしれません。
画面の操作に対するレスポンスは非常に良いです。キビキビと動いてくれます。地図のスクロールについても、ほとんど違和感はありませんし、ボタンを押したときの画面の切り替えは本当に早いです。この程度の値段のポータブルナビゲーションなのにどんなCPUが搭載されているのでしょう。とても不思議です。
目的地を指定してルート検索をさせると、ルート検索のスピードそのものはそんなに早い印象はありません。ごく標準的なスピードなのではないかと思います。曲がり角の手前では700メートル前、300メートル前、少し前、直前の4回にわたって案内があります。だいたい適切なタイミングだと思います。高速に乗っているときにはタイミングが変わると思いますが、まだこのナビを使って高速を利用したことは無いので、その際にタイミングの妥当性は確認してみたいと思います。
施設名における検索はカーナビによってはあまり施設名が登録されていなくて、あまり役に立たないことも多いのですが、このゴリラについては、行こうと思った場所はかなりの確率で登録されていて、とても役に立つ機能になっています。
このカーナビにはGPSの外部アンテナもオプションで準備されていますが、内蔵のGPSアンテナでも山の中ではきちんと衛星を捕捉してくれていたので、あえて外部GPSアンテナを購入する必要まではなさそうです。
設定を見ているとスマートインターチェンジを考慮するか否かを決めるためのスイッチまで搭載されていました。スマートインターチェンジは高速道路上のサービスエリア、パーキングエリアやバス停などの施設を利用して作られたETC専用の簡易な出入り口です。ETCを搭載しているクルマであれば、スマートインターチェンジは考慮したルート検索をさせた方が目的地まで早く到着する可能性が上がります。
何から何まで至れり尽くせりのこのゴリラ、素晴らしいと思います。
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