今年の3月から高速道路の休日千円の制度が始まったことを受けて、その割引制度を受ける前提条件となるETC車載機が飛ぶように売れて、一時期はカー用品店から売り切れで姿を消してしまい、欲しくてもなかなか購入できないという状況が続いていました。
しかし、その後になって、売れ行きは沈静化して、特に民主党が高速道路原則無料化を打ち出してからは、ETC車載器がいろいろなところで山積みされて安売りされるようになりました。高速道路の無料化が実現すれば、料金所そのものが無くなることになり、ETC車載機を購入しても無駄になってしまうため、消費者の間で買い控えが発生したためです。
ところが民主党が政権をとったあとに、高速道路の原則無料化については、地方のごく一部に限られるということが判って、ETC車載機を搭載していないと各種の割引制度を受けられない状況が続くということが明らかになってきました。
そんな状況を受けて、ETC車載機の売れ行きが、また増えてきているようです。たとえば、金沢のスーパーオートバックスでは秋の段階で売り上げが3月のピーク時に比べて1/10ほどまで減ったものの、12月中旬からは購入したいという客が増えてきたそうです。
ETC車載器を生産している会社にとっても、これから先、政治がどのように変化して消費者がどのように反応するかによって、大きくETC車載機の売り上げが変動することから、生産量をどうするかについては頭の痛い問題なのではないかと思います。
また、消費者もETC車載器を導入すれば良いのか否か判断しなければいけないような状況が続いてしまっています。政府はあまり制度をコロコロといじらないで、経済活動を安定化させることの方が重要なのではないかと思います。
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