高速道路無料化の対象路線を政府が発表(全路線の18%)

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高速道路

高速道路無料化の対象路線が政府から発表されました。無料化する路線は、首都高速と阪神高速を除いた高速道路全体の約18%、総延長1626kmになります。路線数は37路線、50区間になります。詳細の対象路線の一覧は下記の通りです。

【北海道】

道央道=士別剣淵―岩見沢
深川留萌道=深川西―深川JCT
道東道=本別・足寄―占冠、夕張―千歳恵庭JCT
日高道=沼ノ端西―苫小牧東

【東北】

青森道=青森東―青森JCT
八戸道=下田百石・八戸―安代JCT
秋田道=八竜―秋田中央
日本海東北道=河辺JCT―岩城
東北中央道=横手―湯沢、東根―山形上山、南陽高畠―米沢北
釜石道=東和―花巻JCT
山形道=酒田みなと―湯殿山、月山―山形北


【北陸】

日本海東北道=荒川胎内―新潟中央JCT

【関東】

東水戸道路=ひたちなか―水戸南
八王子バイパス=打越―相原
新湘南バイパス=藤沢―茅ケ崎海岸
西湘バイパス=西湘二宮―箱根口・石橋
箱根新道=山崎―箱根峠
中央道=大月JCT―須走
中部横断道=双葉JCT―増穂

【中部】

西富士道路=西富士―富士
安房峠道路=中ノ湯―平湯
伊勢道・紀勢道=津―伊勢・紀勢大内山

【近畿】

舞鶴若狭道=小浜西―吉川JCT
京都丹波道路=丹波―沓掛

【中国】

松江道・山陰道=米子西―東出雲、松江玉造―出雲・三刀屋木次
岡山道=北房JCT―岡山JCT
浜田道・山陰道=江津・浜田―千代田JCT
広島呉道路=仁保―呉

【四国】

松山道=松山―大洲、大洲北只―西予宇和
高知道=高知―須崎東

【九州】

八木山バイパス=穂波東―篠栗
東九州道=築城―椎田、宇佐―日出、
大分米良―佐伯、延岡南―門川、西都―清武JCT
末吉財部―加治木
大分道=日出JCT―速見、大分―大分米良
西九州道=武雄JCT―佐世保中央
長崎バイパス=古賀市布―川平
南九州西回り道=八代JCT―日奈久、市来― 鹿児島西

今年2010年の6月からの実施を目指しています。無料化実験の終了日は2011年の3月末が予定されています。今回の対象車種はトラックからバイクまで全車種を対象にする方向で、さらにETC車載器を搭載しない車両でも無料になります。

関東の対象路線を見てみると、私自身はほとんど使わない道ばかりで、今回の発表は残念な内容でした。

今回の対象路線の選定にあたっては、渋滞による物流への影響などを避けるため、下記の路線は除いて無料化の対象路線が選定されています。

(1)東京、名古屋、大阪の三大都市圏とそれを結ぶ路線
(2)札幌、仙台、広島、福岡の各都市圏内の路線。また、これらの都市圏を相互に連絡する路線
(3)対象外となった都市圏から他の県庁所在地を結ぶ路線

現在は自民党政権下で施行された土日祝日上限料金1000円の施策が実施されていますが、これに変わる上限料金の設定については別途発表される予定です。上限料金は2000円になるという報道も一時期流れていましたので、現在の上限料金と比較すると高くなるものと思われます。私から見ると実質的な値上げになってしまいそうです。

【20110812追記】

震災復興予算の捻出のため、2011年6月をもって高速道路の無料化は中断されました。民主党が公約としてかかげた政策でしたが、あれだけの震災が発生してしまった以上、日本全体が高速無料化と言っているわけにはいきません。世論としても、無料化の中止については致し方ないという考え方が多いと思います。

また、同時に高速1000円についても今回中止になりました。これも、特に週末に高速道路を長距離走る人にとっては便利な制度だったのですが、これもやはり致し方ないでしょう。

かわりに、東北方面を元気にするために、東北方面の高速道路を無料化する動きがあります。まずは罹災証明書をもった車両やトラックなどが無料になったのですが、特に一部のトラックはわざと水戸インターチェンジまで行って高速道路を降りて、そこまでかかった高速料金をすべてチャラにして、そこからUターンして東京に向かうというトラックが大量に出てきて社会問題化しています。もしかすると、トラックに関しては8月末で制度が打ち切られるかもしれません。

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