鉄道博物館のヒストリーゾーンのほぼ中央に大きな転車台(ターンテーブル)があります。このターンテーブルの上にはいつもC57型蒸気機関車がのっています。このC57の135号機は昭和15年に三菱重工業神戸造船所で製造されました。
最初は高崎機関区に配属されて高崎線や首都圏の旅客列車をひいていましたが、その後、首都圏で電化区間が広がったことで活躍する場が徐々に無くなっていき、昭和27年に北海道の小樽築港機関区に配属されました。このとき、苗穂工場で寒冷地仕様に改造されているそうです。昭和44年には岩見沢第一機関区に配属され、昭和50年まで現役として活躍しました。
廃車後の昭和51年に首都圏に回送されて、万世橋の交通博物館で展示されました。交通博物館には、もう数え切れないほど行っていますが、今となっては、どの辺に展示されていたのか、なかなか思い出すことが出来ません。こちら(想い出となった交通博物館)のページを見て思い出しました。
転車台の開展実演については開始する時間が決まっています。開始する時間の10分ほど前に場所を確保すれば良い位置で見ることが出来ると思います。前回は1階のフロアーから見ましたので、今回は2階から見下ろすような形で見てみました。
5分ほど前になると次々に係の人が集まってきます。そして転車台のまわりにある柵を順番に閉めていきます。安全を確保するためにかなり慎重に作業していることが良くわかりました。転車台の上にはナレーションをしている人がのっています。最初はマイクの調子が悪くて1分ほど開始するのが遅れました。
開始すると最初に汽笛を鳴らします。「ポォォォ」と非常に大きな音がします。しかも鉄道博物館の屋内で汽笛が鳴り響きますので、屋外で聞くよりも音が大きいような気がします。この機関車は自分で水蒸気を作ることが出来ないので、圧縮した空気を送り込んで汽笛を鳴らしているそうです。水蒸気とは音色が違うのではないかとは思いますが、この圧縮した空気による汽笛でも十分に良い音色で聞こえます。
転車台はゆっくりと回転していきます。
全部で3回、汽笛の実演をしてくれました。
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