ソニーとグーグルが業務提携しインターネット対応新型テレビ開発などを実施

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 今日の朝、新聞記事を読んでいると、ソニーとグーグルが業務提携した話しが報じられていました。最近はアップルがiPhoneやiPadで市場を独占しつつあるので、このような企業連合で新たな強みを発揮する動きはとてもおもしろい試みなのではないかと思い記事を見ていました。今回の業務提携の骨子は下記の通りです。

  • インターネット対応の新型テレビを共同開発し、2010年秋に米国で発売。日本など他の地域にも順次、投入する。インテルのMPUを搭載する。
  • グーグルの技術を活用し、テレビやパソコン、ゲーム機などをネットワークで結ぶ新サービスを共同開発する。
  • 米アップルの新端末「iPad(アイパッド)」に対抗する新製品などの共同開発も検討する。

 グーグルはネットを中心に鍛えてきたソフトの力が強みですし、ソニーは長年のAV事業などで鍛えてきたハードの力が強みです。この両社が手を組めばおもしろい事業が確かに展開できるように思います。

 最近はギリシャの信用不安などに起因して株価が全般的に下がり気味です。ソニーも急に株価が下がってしまいました。今回の発表でソニーの株価がどう動くかに関心を持っています。

【2010/05/22追記】

 結局、5月21日(金曜日)のソニーの株価は、朝は世界の株式市場の動向を受けて大きく下げてしまいましたが、その後、午後にかけてめきめきと盛り返して、前日の終値と比べてプラスに転じて取引が終了しました。やはり、市場でもグーグルとソニーの提携については好感しているようです。具体的にどんな成果が現れるのか楽しみです。

【2012/09/23追記】

 ソニーはその後、テレビをはじめとするAV機器の販売不振で企業業績が大きく落ち込んでいます。株価も1000円を割る状況が続いてしまっています。

 現時点では、シャープ、パナソニック、ソニーといった、日本の家電業界全体が非常に厳しい状況に追い込まれています。韓国や中国からとても安いテレビなどが日本の市場に押し寄せてくるのが厳しかったように見えます。

 現在、薄型大画面テレビは1インチ1000円前後が当たり前になってきました。32インチのテレビでさえ、3万円前後で購入出来るようになってきています。これでは、国産メーカーはコスト的にかなり厳しいのではないかと思います。

 付加価値をつけることで何とか価格下落に巻き込まれないように努力をしていますが、今後、どのような形で日本のAV機器が世界に認められるのか、その道筋を明らかにすることが今は大事なことです。

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