日産自動車から新型マーチが発売されました。価格はなんと軽自動車にも負けない、100万円弱のモデルからラインナップされています。価格は軽自動車並でもエンジンは1200ccのエンジンが搭載されていて、副変速機付きのエクストロニックCVTが採用されています。アイドリングストップ機構が搭載されたもっとも燃費が良いモデルでは、このクラストップの10・15モード燃費26.0Km/Lを実現しています。
今までのマーチはどちらかというと、とっても可愛らしい感じで、女性が乗ることを強く意識したデザインであったように見えましたが、今度のマーチは少し個性が薄らいで、トヨタのパッソにも近いようなデザインになりました。世界戦略車という位置づけで全世界をターゲットにしてのデザイン見直しです。
面白いなと思ったのはスピードメーター中央部にあるインフォメーションディスプレイです。燃費表示が行われるほか、ハンドルの切れ角を示すタイヤアングルインジケータが時速15Km以下のときに表示されます。車庫入れなどでハンドルをぐるぐると回していると、ハンドルの切れ角が把握しにくくなることもあるので、このようなインジケータがあると、特に運転初心者は助かるのではないかと思います。
ブログなどでもかなり取り上げられているので、消費者の関心をひくことには今回の報道発表で日産も成功したのではないかと思います。今後、この新型マーチがどの程度の売れ行きを示すのか、非常に気になるところです。
(2010/07/25追記)
本日の発表で新型マーチの受注が1万台を超えたことが判りました。25日の日曜日の分を含めていませんので、この日の分も含めると、かなり好調な成績をあげていることになりそうです。やはり、非ハイブリッド車であるにもかかわらず、1リットルあたり26Kmの燃費は非常に立派な成績ですし、価格帯も120万円台が中心価格というのは、これもお得感があります。
今回の新型マーチはタイで生産した商品を日本へ逆輸入するという手法がとられていますが、特にお客さんはタイ製であることを気にしていることは無いようです。また、すでに3月から新型マーチが発売されているタイでは初年度2万台の販売計画に対して受注は1万6000台とこちらでも非常に好調です。
今までコンパクトカーといえばHONDAのフィットが一人勝ちという状態が続いていましたが、今回のフィットの販売好調な状況によって、また様子が変わってくるのではないでしょうか。
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