今年の夏休みは高速道路が各地で大渋滞になってしまっています。その原因は高速道路原則無料化を新たに始めたことと、夏休みのお盆期間も高速道路1000円を土日に限定して実施していることによります。
昨年のお盆期間に上限1000円を特別に適用したことから平日も高速道路が渋滞して物流などに影響を与えてしまったことを教訓として、今年のお盆期間は平日は一切、高速道路地方区間上限1000円を一切導入せず土日、祝日だけを対象にしました。その結果、土日に長距離を走るマイカーが集中してしまい、8月7日と8月8日は高速道路で交通集中による大渋滞が発生しています。
高速の上限1000円が適用されていると、たとえガソリン代がかかるといってもたいした料金ではなく、新幹線などのほかの交通機関と比較しても十分にお得な値段になります。また、地方に行けば高速道路の原則無料化で無料になった区間が数多くあるので、田舎に帰るのであれば車を使おうということになってしまいます。
特に8月7日については、東北道で52Kmの大渋滞、中央自動車道も小仏トンネル付近で25Kmの大渋滞が発生しています。かなり大きな渋滞なので、通過するのにはそれなりに多くの時間がかかりそうです。
昨年は最大1000円を導入した平日も高速道路が混雑してしまった反省があるのは判りますが、今年のように土日に遠距離の車が集中してしまって大渋滞が発生するのもやはり厳しいです。やはり昨年と同じようにお盆期間などお客さんがたくさん集中する時期についてはぜひ平日も高速1000円を実施して交通量ができるだけ複数日に分散するような工夫を試みてほしいと思います。
【2011/12/20追記】
高速1000円の政策が終わりました。週末にETCで高速道路の利用料金が割引になる制度は続いていますが、やはり1000円で打ちきりになる前制度と比較すると、長距離の利用はしにくくなります。そんなこともあって、最近では高速道路の渋滞が一時期よりも発生しにくくなったような気はします。
高速道路は急いで目的地に行きたいときに使うものなので、この程度の混雑ですんだ方が良いのかもしれないと思うことも多くなってきました。東北地方では震災復興のため、高速道路の無料化が始まりました。こちらが交通量にどんな影響が出てくるのかが、今後は気になるところです。
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