HONDAからフィットのハイブリッド車が発売されました。価格は国内で販売されているハイブリッド車の中では最安値の159万円となります。従来から販売が好調だったフィットをベースに作られていることもあり、これにハイブリッドのモデルが加われば人気に火が着くのは間違いないと思います。
ホンダとしてはハイブリッドモデルで月販目標は5600台、フィットシリーズ全体では月販1万4000台を目指しています。また、フィットのハイブリッドモデルは既に発売前の段階で1万台の予約が入っていることも明らかにされました。
フィットのハイブリッドモデルの気になる燃費はガソリン1リットルあたり30キロメートルです。トヨタのプリウスが1リットルあたり38キロメートル、ホンダのインサイトが1リットルあたり30キロメートルでしたので、インサイトの燃費と並ぶことになります。実際、インサイトと同じハイブリッドシステムを採用しているだけではなく、それ以外の部品でも約2割の部品が共通化されているのだそうです。
フィット自体が比較的燃費が良いクルマ(1リットルあたり24キロメートル)でしたので、これがハイブリッド車になると、かなり燃費が上がるのではないかという期待もありましたが、残念ながらインサイトと並ぶ程度で落ち着きました。しかし、そのインサイトよりもフィットのハイブリッドモデルは30万円も価格が安いのはやはり魅力です。
日産はすでに小型車の分野ではマーチを販売して、普通のガソリン車ながら1リットルあたり26キロメートルという燃費を達成しました。また、年内には電気自動車のリーフの発売を控えています。マツダも低燃費の小型車の投入を予定しており、トヨタもヴィッツを全面的に改良して低燃費のモデルを投入する予定になっています。
このトヨタのヴィッツは日経新聞の報道によれば、1リットルあたり26.5キロメートルというガソリン車では国内最高水準の燃費を達成するそうです。フィットの発売日に合わせて情報をリークしたのでしょう。トヨタの威信にかけて何とか日産マーチを追い越したという感じです。現行のヴィッツの燃費は1リットルあたり22.5キロメートルでしたので、どんな技術を使って燃費を向上させたのかが気になるところです。
エコカー補助金は無くなってしまいましたが、各社とも魅力的なクルマを一気に投入して、何とか消費の低迷をさけようという努力をしています。今後、各社から新モデルが一斉に発売されたあとの販売合戦がどのような結果になるのか、非常に気になるところです。
【2012/09/06追記】
ハイブリッド車の車種もその後、どんどん増えていますし、また第三のエコカーと呼ばれる、普通のガソリンエンジン車にもかかわらず色々な省エネ技術を組み合わせて燃費を向上させた車種も充実してきました。
日本のクルマ分野における省エネ技術は世界的に見ても誇ることが出来る技術なのではないかと思います。日進月歩で技術が進化しているので、これからも楽しみです。
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