山梨県市川三郷町の「つむぎの湯」というところに行った帰り道で、増穂インターチェンジから双葉ジャンクションまで中部横断自動車道というところを走ってみました。こちらは現在、無料化実験中です。
現在は一部区間で運用中
こちらの道は現在建設中の新東名高速道路の吉原ジャンクション(静岡県)から上信越自動車道の佐久小諸ジャンクションまで結ばれる予定の道の一部で、現在通行できるのはこの増穂から双葉までの区間のみとなっています。(全区間の総延長は132Km)
もしもこの道が全区間開通すると、上信越道と組み合わせることで、太平洋側から日本海側が高速道路で結ばれることになります。東京から別所温泉あたりに行く場合、現在であれば関越自動車道経由で行くことになりますが、この道が開通すれば中央自動車道からこの道を通って佐久小諸ジャンクションまで行くというルートが選択できるようになるかもしれません。
増穂インター
増穂インターチェンジから中部横断自動車道にのってみると、センターラインにセンターポストが設置されている暫定二車線の道路です。道路幅もそんなに広くないので、あまりスピードを出すことは出来ません。
前に60Kmくらいで走行するクルマがいて、後からはイライラとしたBMWが追い上げてきていて、ずっと走っているのが少々厳しかったです。途中で追い越し車線のある区間があれば、そこで前のクルマを追い抜いてしまったのですが、増穂インターチェンジから双葉ジャンクションに至るまで残念ながら追い越し車線のある区間はありませんでした。
現在は無料開放されているためか通行する車もかなり多かったです。区間を延長するのとともに、是非4車線化の工事も進めて欲しいところです。
【平成29年3月4日追記】
六郷インターまで延長
増穂インターチェンジから六郷インターチェンジまで約9kmの区間が2017年3月19日(日)15時に開通することが発表されました。これで少し東名道に近づいたことになります。これで双葉ジャンクションで中央道か分岐して六郷インターチェンジまでの約25kmの区間が高速で快適に走ることができました。上信越道から東名道まで縦断できるようになるのが待ち遠しいです。
【2021年5月17日追記】
9月に全線開通
中部横断自動車道の静岡県と山梨県の区間が、9月に全線開通する見通しになったことが発表されました。静岡市清水区を起点にして、途中は山梨県を経由して、長野県までつながる形になります。この区間のうち、未完成であった山梨県内の南部インターチェンジと、下部温泉早川インターチェンジの間が9月に開通する見通しになりました。これにより静岡県と山梨県の間は全線開通となり、新東名高速道路と中央自動車道がつながります。
大月と御殿場の間でも中央道と新東名が接続されましたが、中部横断自動車道の開通によって、広域ネットワークがより強固なものになります。
【2021/07/21追記】
全線開通
2021年8月29日16時に全線開通することが国土交通省から発表されました。なお、E52 中部横断自動車道 富沢IC~六郷ICについては、国土交通省が管理する無料区間となっています。なぜ無料になっているかというと、NEXCOで建設をしても採算をとることが難しい区間であるため、国や地方自治体が建設費や維持費を負担する、新直轄方式により建設、運営されることになったためです。
採算をとることが難しい区間であるため、片側1車線の対面通行となっていて、一部区間で追い越し車線を設けている構造です。したがって、走行速度が遅い車両があった場合は、長い行列が出来てしまい、少しストレスになることもあるかもしれません。事故などが発生すると、通行止めになってしまう可能性も高いのは弱点です。
自動車道利用者だけで採算をとることも難しいため、サービスエリアやパーキングエリアもありません。インターチェンジ近くに道の駅を設置することで、いったん、自動車道から一般道に降りて、道の駅を利用する形になります。
- 山梨県公式サイト
【2022/03/22追記】
ゆるキャン△スタンプラリー
全線開通を受けてNEXCO中日本で「ゆるキャン△」スタンプラリーが開催されました。これを機に中央道から東名高速まで走行してみました。途中は無料区間もあり、国道52号を使うよりも便利になりました。
ゆるキャン△スタンプラリーについてはこちらで紹介しています。
【2022/07/14追記】
中部横断道北部区間の早期事業化を国に要望
山梨県知事、長野県知事、沿線10の市町村で作る懇話会が中部横断道の北部区間(長坂ジャンクションから八千穂高原ICまで)の早期事業化を求める要望書を国土交通省に手渡しました。国土交通省では前向きな検討を示唆したとのことです。中央道と信越道が高速道路でつながれば、それだけコースの選択肢が増えるだけでなく、災害が発生したときにも物資の輸送などで期待できます。今後の動きが気になるニュースでした。
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