3月11日の東北地方太平洋沖地震により電車が止まってしまい、帰宅が困難な状況になってしまいました。グーグルマップで調べてみると、家までは20Km弱で、歩いて帰ると3時間台ということが判りました。歩いて帰ることが出来ない距離ではないので、午後9時過ぎに新宿を出発しました。余震により落下物などがあると怖いため、出来るだけ、広い道路を使って帰ることにしました。
新宿からはまずは荻窪駅を目指して青梅街道を真っ直ぐに行くことにしました。ビルを出て青梅街道まで行ってみると、郊外（西）に向かう方向へは列をなして本当にたくさんの人が歩いています。だいたい歩いている人は4Km/Hほどのスピードで歩いている人が多かったようですが、このスピードで歩いているととんでもない時間がかかってしまうので、歩道が広くなるところを見計らいながら人の列を追い抜きつつ進んでいきました。
お店などの状況
お店の営業状況も歩きながら見ていました。店舗それぞれの判断なのか、本部からの指示なのか判りませんでしたが、下記のような状況になっていました。
・営業休止中のお店
・松屋
・マクドナルド
・営業中のお店
・吉野家
・個人営業のお店
また、コミュニティセンターや消防署などでは、トイレを開放してくれていて、職員の人が案内をしてくれていました。帰宅難民にとっては非常にありがたい配慮です。
交番には道を確認するために地図などを確認している人がたくさんいました。
クルマの状況
郊外に向かう方向は本当に大渋滞でした。中野坂上の交差点、新中野の交差点等、たいへんなことになっています。無理に右折しようとして交差点内で止まってしまい、クルマの往来を妨げるクルマもあり、混乱に拍車をかけていました。また、あちらこちらから、クラクションの音が聞こえます。イライラしていることも判りますし、割り込みなどがあったときにクラクションを鳴らしたくなる気持ちも良くわかるのですが、鳴らしたところでどうなるわけでもないので、事故の発生を未然に防ぐときを除いては控えた方が良いでしょう。
電光掲示板には練馬区の関町まで90分以上という掲示が出ています。車道を見ていても、歩いている人の方がどう見ても早いです。このような際にはクルマによる移動は絶対にさけた方が良いと思います。
電車の状況
ちょうど、青梅街道の下には地下鉄丸ノ内線が走っています。青梅街道を歩いている途中で、丸ノ内線の運転が再開されれば、少なくとも荻窪までは電車で行くことが出来ると思っていたのですが、丸ノ内線の駅はどこも閉鎖されたままの状況でした。人の列は延々と荻窪に向かって流れていきます。その列に沿って歩いていきました。iPhoneを使ってニュースを聞いていたのですが、地下鉄銀座線は全線で運転を再開したようです。
荻窪駅に着いたのは午後11時頃です。ちょうど、そのとき、丸ノ内線運転再開のニュースが飛び込んできました。しかし、ここまで来てしまうと、丸ノ内線が運転再開しても関係有りません。気合いを入れて、今度は吉祥寺駅を目指して歩くことにします。丸ノ内線の運転再開があったせいかもしれませんが、荻窪駅のタクシー乗り場には長蛇の列が出来ていました。バスについては、運転しているのか否か判りませんでした。
荻窪から吉祥寺まで
荻窪駅から吉祥寺駅までは中央線の線路沿いや中央線の高架下にある駐車場を通っていくことによってたどり着くことが出来ます。こちらのコースもたくさんの人が歩いていますので、人の列の中で歩いていきます。西荻窪駅を通過して吉祥寺駅までたどり着きました。こちらの吉祥寺駅でもタクシー乗り場には長蛇の列が出来ていました。吉祥寺駅の南口にはバス停にも人が並んでおり、大沢行きのバスなどが停まっていました。しかし、人の列が凄いのでバスに乗ることは諦めてそのまま歩いていくことにします。
帰宅
結局、新宿から4時間近くかかって家までたどり着きました。午前1時近くの到着です。足はところどころが痛いものの、思ったよりは疲れることはありませんでした。そのまま家族と話しをして、遅い夕ご飯を食べて、テレビのニュースを確認しました。
【2011/03/13追記】
大手町から三鷹まで歩いた方
こちらには大手町から三鷹まで歩いた方のレポートがありました。途中、新宿を経由されていますが、方南通り、人見街道、連雀通りというルートで帰ってきたそうです。
☆徒歩帰宅の記録 らくちんのつれづれ暮らし/ウェブリブログ
私も新宿でiPhoneのグーグルマップを使ってルートを検索してみたところ、こちらのルートが一番近いと表示されていましたが、人見街道の道幅が非常に狭いので、青梅街道を経由して帰りました。人見街道もクルマは渋滞していたので、歩いていてもさほどの危険は無かったようです。
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