東日本大震災の影響に伴う東京電力からの節電のお願い (計画停電の実施も示唆)

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高圧線

 3月11日より断続的に発生している一連の地震によって、東京電力の発電設備などに大きな被害が出ています。東京電力の藤本副社長は東京都内で会見を実施して、一段の節電要請を実施しました。

 今日は電力使用量が午後6時から7にかけてがピークになるようで、3800万キロワットの需要に対して供給量は3500万キロワットとなり300万キロワットの不足が見込まれます。そのため、大口顧客の他、個人の需要についても節電を呼びかけています。

 東京電力では他の電力会社から電力を融通してもらう調整を薦めていましたが、報道の時点では中部電力から100万キロワットを分けてもらうところまでの調整しか付いていないようです。

 個人として出来ることは、

  • 不必要な場所の灯りを消す
  • 電気暖房のときには暖房の設定温度を低くする
  • 照明の明度を絞る

などの対策が考えられます。

 東京電力の公式サイトでは下記のように周知されていました。

○ 3月11日より断続的に発生している、東北地方太平洋沖地震に伴い、設備が大きな被害を受けたことにより、今後の電気の供給力が不足する恐れがあります。

○ お客さまにはご迷惑をおかけいたしますが、不要な照明や電気機器のご使用を控えていただくなど、節電へのご協力をお願いいたします。

○ なお、切れた電線などには絶対に触らないようにしてください。

 また、原子力関連設備の運転状況については、「原子力安全・保安院 緊急時情報ホームページ」にて情報が公開されています。

【2011/03/13追記】

 今日の梅江田万里大臣の記者会見で、東北電力、東京電力の管内で不測の大規模停電を防止するために3月14日から予見性のある形で地域ごとの計画停電(輪番停電)を行う可能性があることを発表しました。東京電力の管内で500万キロワット程度のグループを5つに分けて、昼間に3時間ごとに順番で計画的に停電を実施するようです。停電は昼間に実施する予定で、数日で復旧する見込みは低く、短くても数週間は実施することになると説明しています。

 グループ分けをする際には官庁や放送局などの首都機能や公共機能が集中しているところは除外する方向です。しかし、変電所を単位に停電とするため、産業ごとのネットワークを細かく制御することは出来ません。また、交差点の信号なども消えてしまうため、交通網にも大きな影響を与える可能性もあります。

 まずは節電という形で協力し、何とか輪番停電を実施しなくても大丈夫なようにしていかなくてはいけません。

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