NTTドコモは2011年6月17日に定時株主総会を開催しました。この中で株主からiPhoneの販売計画について質問があり、これに対して、「NTTドコモはiPhoneを発売する計画はない」と断言したそうです。今まではiPhoneの発売を諦めたわけではないと、iPhoneの発売に向けた交渉をしていることを予感させていましたが、今回は完全にiPhone発売の可能性を否定する形になりました。
iPhoneを発売しない理由としては、iPhoneではiモードが使えないこと、おサイフケータイなど、NTTドコモ独自のサービスを付加することが出来ないことを理由にあげています。これは、端末のハードウエアをすべてApple社が製造しているため、NTTドコモが独自でハードウエアのカスタマイズをすることが出来ないためです。
一方でアンドロイド携帯であれば、NTTドコモが指定する仕様でハードウエアメーカーに端末を作ってもらうことが出来ます。これにより、過去から開発してきた独自のサービスについて互換性を持たせることを重視しているということになります。
なぜ、ここでNTTドコモはiPhone端末を発売する計画がないことを正式に発表したかが気になるところですが、やはりスマートフォンにおけるアンドロイド端末のシェアが上がってきていることによるのではないかと思います。
Gartnerが5月に公開した報告では、スマートフォンの世界販売台数が1億台を超えて、そのうち36%がAndroid、NokiaのSymbianOSが27.4%、iOSのシェアは16.8%と報じています。実にAndroidについてはiOSの2倍のシェアを持っていることになります。
☆第1四半期スマートフォン市場、「Android」が大きくリード–ガートナー報告 – CNET Japan
確かに私の身の回りでも、Android携帯をもつ人が多くなってきました。やはり、以前からNTTドコモを利用してきて機種変更でAndroid端末を購入した人が多いです。私自身も現時点ではiPhoneを使用していますが、1年後の買い替え時には、今度はNTTドコモのAndroid端末を購入したいと思っています。
やはり、ソフトバンクの回線網は人里を離れると圏外になってしまうことが多く、あまり快適に使うことが出来ません。一方でNTTドコモの携帯電話でアンテナの本数を見ると、フルに3本立っていることが多々あります。ソフトバンクは基地局の数を増やすとしていましたが、現時点ではあまりその効果を感じたことはほとんどありません。やはり、モバイル端末は色々なところで使うことが出来て初めて役に立つので、今のままでは厳しいのではないかと思っています。
スマートフォンに関連する報道は毎日のように行われていて、進化が非常に激しい分野の一つでもあります。今後の動きが非常に気になります。
コメント
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