iPhoneやiPodtouchではアプリケーションをapp storeから簡単に購入、ダウンロード、そしてインストールする事ができます。逆に言うと、このapp storeを通さないと、脱獄という行為をしない限りはアプリケーションをインストールすることができません。
さらに、app storeではアプリケーションが公開される前に厳格なアプリケーションのチェックが行われます。このチェックのおかげで、ウイルスソフトが蔓延する等の大きな問題が発生するリスクを最小限に抑えることができています。
このapp storeでソフトを公開したときには、売り上げに対する割合で、アップル社にお金を支払う必要がありますいわゆる売り上げ税方式になっていますが、無料のアプリケーションを公開する場合には、この売り上げ税をアップル社に支払う必要がなありません。従って、結果として、無料のアプリケーションがたくさん公開されるという、よい結果が得られています。
最初にiPhoneなどを手にしたとき、標準のアプリケーションだけでは、すぐに物足りなくなります。そんなときに、この無料のアプリケーションを色々楽しむことが出来るというのは、まだ使い始めて間もないユーザーにとっては、app storeを敷居の低いものにしてくれていると思います。
また、無料のアプリケーションを使っているうちに今度は有料のアプリケーションを使ってみようという気持ちにもさせてくれます。
そんなアップル社の仕組みもあって、全世界で累計のアプリケーションのダウンロード数が150億件を達成したそうです。この数字、本当にものすごい数字だと思います。
アップル社はiTunesで音楽販売のあり方をコンテイカラ変えました。そして、今回はアプリケーションの配布方法を大きく変えることに成功しました。また、電子書籍の販売方法についても、欧米では大きな変革を巻き起こしています。
日本の会社はハードを作ることにかけては、大きな実績を積んできました。しかし、ソフトウェアとハードウェアを組み合わせて、新しいビジネスモデルを作るという分野では、まだ、後れをとっているのが事実ではないかと思います。やはり、柔軟な発想で最初に大きなコンセプトをぶちあげて、その実現に向けて走っていくという仕事の進め方に慣れていないのかなと思います。
今後はハード単品ではなかなか大きな売り上げには結びつかないので、発想の方法を訓練して鍛えていかなければいけないと思う今日この頃です。
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