3年ほど、Thinkpad R61eを居間でちょっとしたときに使うパソコンとして利用してきました。
ところが、ここ1ヶ月ほど前からファンの音が五月蝿くなってきて、2週間ほど前からは、FAN ERRORという表示が出て起動すらしないことが出てきました。しかし、再度、起動しなおせば起動することも多かったので、あまり気にしていなかったのですが、数日前からはとうとう、まったく起動しなくなってしまいました。
こういうときはネットで検索をしてみて、直し方など参考になる情報がないか探して見ます。以前であればNIFTY-Serveなどのパソコン通信の掲示板に書き込まれている情報を一生懸命に探していましたが、現在では検索エンジンで簡単に目的の情報に行き着くことができるようになりましたので、本当に便利になったものだと思います。（パソコン通信が現れたときには、情報を探すのがたとえ大変でも、情報が豊富にあることだけでも非常に頼もしい存在でした）
「FAN ERROR THINKPAD R61e」で検索をしてみると、とてもたくさんのサイトがヒットしました。どうも、特殊な事象ではなくて、THINKPADではかなり発生しているトラブルのようです。人によっては、FANの部品をレノボから取り寄せて付け替えるということをしていた方もいらっしゃいましたが、中にはFANの部品を分解して、モリブテングリスを使ったら直ったと書かれているサイトもありました。
・応急措置（自己責任）
FAN ERRORとメッセージが鳴っているときにESCキーを押すと何事も無かったかのように起動が始まります。しかし、FANの回転に支障があって、CPUが熱を持つようになると、いつパソコンが止まってしまってもおかしくありません。あくまでも応急措置ということで、最低限必要なファイルをバックアップしておく程度の対応にとどめておき、この利用の仕方を常用しない方が良いと思います。
・恒久措置（本格措置）
もちろん、メーカーに修理に出した方が良いと思います。
・恒久措置（自己責任）
色々なサイトで修理方法が出ていました。モリブデングリスなどをFANの回転軸に塗るという対応です。
ちなみにモリブテングリスという商品を触ったことがなかったのですが、楽天市場で検索をしてみると、下記の商品がヒットしました。モリブデングリスはラジコンの軸受けなどで利用することがあるようです。したがって、メーカーはタミヤ製でした。この商品自体、あまり高いものではないようです。
楽天市場でモリブテングリスを買っておきました。商品が届いたところで、Thinkpad R61eを分解して、FANの軸受け部分にモリブテングリスを塗っておきたいと思います。もちろん、これでパソコンが壊れてしまったら、すべては自己責任で対応ということになります。今までR61eを分解したことはありませんので、少々心配ではありますが、公式サイトで公開されているサービスマニュアル(Lenovo 保守マニュアル – ThinkPadR R61, R61e (15.4 インチのワイドスクリーン) – Japan)を参考にしながら慎重に分解をしたいと思います。
・分解とグリス塗り
Jマート三鷹（Ｊマート）というホームセンターでグリーススプレー（イエロー）という商品を買ってきました。420mlと大容量なのに値段は248円でした。ベアリング、ロット部等の潤滑、防錆と書かれていたので、使えると判断しました。これも誰に保証して貰えるものでもありませんので、自己責任です。（この商品、大部分をこの修理だけでは間違えなく残してしまいますが、自転車のチェーンに吹きかけたりすれば、また使えそうなのでなかなか便利そうです）
保守マニュアルに従ってノートパソコンをばらしていきます。この保守マニュアルは絵入りでとてもわかりやすく解説されていますので非常に助かります。なんとかFANまで行き着きました。ここで、本当であればFANアッセンブリを外して、FANの回転軸を見える状態にして、そこにグリスを塗らなくてはいけません。ただ、そこまで行き着いたら絶対に直すことが出来ない自信があったので、FANの羽根の間からスプレーのノズルを差し込んでグリスを吹きかけてみました。うまくすれば、FANの軸受けにグリスが届いているはずです。悪くすれば、変なところにグリスが飛び散って悪影響を及ぼすかもしれませんので、とてもお勧めできる方法ではありません。
結果は何回か試すと最初はFAN ERRORが出ていたのですが、徐々にFANの回転音が静かになり、FAN ERRORが発生せずに立ち上がることも出てきました。徐々にグリスが届いているのかもしれません。このまましばらく様子を見たいと思います。
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