何気なく、ヤフーのサービスを確認していたところ、Yahoo!辞書が目に留まりました。どんなサービスなのか詳しい説明を見たところ、結構すごいことになっています。
無料で使用できる辞書は下記の通りです。
・国語辞書 大辞泉 または 大辞林
・類語辞書 必携 類語実用辞典
・英和辞書 eプログレッシブ英和中辞典 または 新グローバル英和辞典
・和英辞書 プログレッシブ和英中辞典 または ニューセンチュリー和英辞典
・新語探検 新語探検
・百科事典 日本大百科全書 または フレッシュアイペディア(Feペディア)
・用語集 病気名 薬名 不動産用語集 政治用語集
電子辞書やパソコンが普及する前であれば、辞書は本屋に行って買ってくるのが当然でした。しかも、厚くて重いので、気軽に持ち運ぶことができません。国語辞典と英和辞書を同時に持ち歩くなど考えられませんでした。
ところが、電子辞書が登場して、学生は気軽に何種類もの辞書が搭載されたマシンを持ち運ぶことが出来るようになりました。このときは、辞書の出発点にもそれなりの対価が支払われていたのではないかと思います。
さらに、トキが進んで現在ではこのYahoo!辞書のようにウエブ上で気軽に辞書を検索できるようになりました、!これならば、電子辞書のような専用ハードを持ち歩く必要すらありません。普段使っているスマートフォンがそのまま辞書になります。
このように無料で辞書のコンテンツが検索できるようになったわけですが、出版社へはどのような形で対価が支払われているのかが気になるところです。
最近では地図が無料で見ることが出来るようになりました。さらに、航空写真や衛星写真も無料で簡単に見ることが出来るようになりました。以前であれば、コンテンツ単体で十分に商売になったのに対して、現在では色々なコンテンツを合わせ技にして、利用者から見たときの付加価値をつけない限りは商売にならなくなってきたということになります。
これは大変なことで、従来はある得意技を1つ持っているだけでも会社は成立したのに対し、今ではそれだけでは厳しくなってきて他社との協業が必要になってきたことになります。
まさにYahoo!は色々なコンテンツを集めて無料で提供しつつ、広告などを収入源にしてビジネスが成り立っているわけですが、これからは利用者にとっては便利になる一方でサービスを提供する会社側は周辺環境の変化に追いつくのがますます大変になるのではないかと思います。
【2024年9月25日追記】
Yahoo!辞書は2013年12月3日よりコトバンクと業務提携をした際に同日でYahoo!百科事典のサービスを終了、Yahoo!辞書も2019年5月31日にサービスを終了しました。
コトバンクは現在もサービスを継続しています。
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