ソニーのウォークマンに新しいシリーズが加わりました。今まで販売されてきた機種よりも上位のグレードとなるZシリーズです。この機種の最大の特徴は、OSとして、Android「バージョンは2.3」が搭載されていることです。見た目はまるでスマートフォンそのものなのですが、ウォークマンの機種名に恥じぬように、ノイズキャンセリング機能が搭載されていたり、高品位なビデオ信号を出力するために、HDMI信号も出力できるそうです。
単なるスマートフォンと比較するとオーディオ再生機としての機能に特化した機能が充実しています。
当初、カセットテープの時代にはソニーのウォークマンについては本当に強い力を持っていて一つのブランドになっていました。ところが、アナログからデジタルの時代に移るときに、アップルのiPodが勢力を伸ばして、徐々にウォークマンを見かける機会が減ってきてしまいました。大手の家電量販店にいっても、iPodの売り場は非常に大きかったのに対して、ソニーのウォークマンの売場にはあまり大きな面積がさかれていなかった時期もありました。
ところが、近年になると、とくに廉価な機種でウォークマンのシェアが伸びているというニュースも見かけるようになりました。ひとつは、iPhoneのようなスマートフォンに乗り換える利用者が増えて、ポータブルオーディオにしめるアップルの比率が減ったことが理由としてあげられていました。
確かにスマートフォンが一台あれば、立派なオーディオやビジュアルの再生機能が搭載されていますので、よほどのことがない限りは、別にポータブルオーディオ再生機を購入したいとは、なかなか思わないような気がします。
とすれば、今回発売された、まるでスマートフォンのようなウォークマンはどんな需要を喚起することができるかということは、とても興味があります。
このウォークマンは実はポータブルオーディオだけではなく、内蔵されている無線LANの機能によって、Android marketにも接続することができるそうです。とすれば、Androidmarketからいろいろなアプリケーションをダウンロードすることによって、様々な用途に端末を使うことができるということになります。
発売予定は12月10日とまだ先ですが、面白そうなデバイスなので、とても気になる存在です。予想価格は下記の通りです。
『NW-Z1000シリーズ』
『NW-Z1070』(64GB) 予想実売価格 4万3000円前後
『NW-Z1060』(32GB) 予想実売価格 3万3000円前後
『NW-Z1050』(16GB) 予想実売価格 2万8000円前後
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