無線LANしか搭載されていないモバイル機器を外出先で使っていて、周囲に無線LANが無くて困ったことがあります。こんなときには、モバイルルーターが1台あれば便利なのですが、既に使っているiPhoneとは別にモバイルルーターを契約するのはお財布が厳しいです。そんなとき、iPhoneがモバイルルーター変わりに使うことが出来れば良いのにと思うことが常々ありました。
iPhoneにはテザリングが出来るようになる機能、パーソナルホットスポット機能が標準で搭載されているようなのですが、日本では残念ながら公開されていません。
☆iPhone 4のパーソナルホットスポット機能、国内では利用不可 — Engadget Japanese
そんなとき、10月の終わりに、iPhoneを使ってテザリングが出来るようになるアプリがAppStoreで公開されたという情報が行き交って話題になっていました。テザリングが出来るといってもiPhoneが普通の無線LANアクセスポイントになるわけではなく、たとえばWindowsのパソコンの場合にはProxyソフトウエアをインストールしなければいけないようです。
このアプリケーションに関する詳しい解説は
☆脱獄なしでテザリングできるiPhoneアプリ「PayUpPunk」のまとめ – NAVER まとめ
で整理されていました。
PayUpPunkというアプリケーションです。85円で公開されていました。11月のはじめにはAppSutoreの有料アプリケーションのカテゴリで1位になっていたこともあります。そんな、PayUpPunkが残念ながらAppStoreから削除されて、現在ではダウンロード出来なくなっているようです。
ソフトバンクをはじめ各社の3G回線はスマートホンの普及によりパケットが急増して、回線の容量がかなり不足してきています。そこで、パケット定額の範囲内でテザリングを許してしまうと、回線がパンクしてしまうかもしれません。そこで携帯電話会社としては、パケット定額の範囲内でテザリングを許していない場合が多いようです。
このアプリケーションを使った場合、発生したパケットが定額の範囲に入るのか否か、誰にも保証することが出来ません。このアプリケーションを利用して、もしかすると数百万円の請求書が届くかもしれません。PayUpPunkを紹介しているサイトでは「利用は自己責任で」と必ず書かれているのは、料金がどうなるか判らないためです。
すでに、11月3日現在で、PayUpPunkはAppStoreから削除されてダウンロードが出来なくなったようです。
私自身はこのアプリケーションでは無線LAN機器側での設定が困難なこと、料金に関してどうなるかが保証されないことから、このアプリケーションを使うことは無いと思います。正式にiPhoneに搭載されているテザリング機能が日本でも使えるようになるのを待ちたいと思います。
コメント
誤)デザリング
正)テザリング tethering
こんなニュースもありました
KDDIが“デザリング”を商標登録出願したあとに“テザリング”を登録し直す
「てへ 間違えちゃった」
http://getnews.jp/archives/112136