日経新聞をみていると、パナソニックが35年にわたって生産してきたVHSビデオデッキの国内向け生産を昨年末でひっそりと完了していたそうです。
ビデオデッキについては、もはやDVDレコーダーやHDDレコーダーにその座を奪われているので、使うとすれば、昔録画したテープの再生といった用途に限られます。パナソニックもこのような利用者のために、少量の生産を続けてきたようですが、今回の生産終了という結果になってしまいました。
VHS型のビデオデッキは、もともとは当時の日本ビクターが開発して1976年に発売しました。日経新聞の記事によれば、松下電器はその翌年にVHSの生産を始めました。最盛期には年間で100万台もの販売をしていたそうです。
せっかく、家族の思い出のためにビデオテープへ記録をしていても、このような形で再生機器がなくなっていってしまうことは非常に残念なことだと思います。VHSのビデオテープは形態も装着方式も記録形式も、何をとっても全くちがうものなので、どう頑張ってもDVDデッキにかけることが出来ません。
幸いなことに、DVDについては、ブルーレイディスクの読み書きができるプレーヤーで大抵の場合は再生が出来るので、すぐに再生できなくなってしまう心配はありませんが、今後もそれが保証されるとも限りません。
再生できなくなってしまう事態を防ぐためには、新しい規格のメディアにダビングして行くような形になりますが、これも手間のかかる厄介な作業です。今後もぜひ、それまでのメディアが使えるような形で、互換性を保っていってもらえればと思います。
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