iOS5.1が3月8日にいよいよ公開されました。今回のアップデートの目玉は何といっても、Siriの日本語対応です。iPhone 4Sを使っていれば、今まででもSiriを使うことは出来たのですが、英語でしか使うことが出来ず、敷居が高かったので全く使っていませんでした。
公開初日にOSをアップデートすることが出来ましたので、Siriを試してみました。設定でSiriの言語を日本語にすることで大丈夫です。ロック画面やホーム画面などで、ホームボタンを長押しすると、Siriを使えます。
やってみると、「順番に登録しているので、しばらく待て」という主旨のメッセージが表示されました。これは、時間がかかるんだろうな?と覚悟しつつ、1分ほどでもう一度やってみると使うことが出来ました。
天気や時間など一通りの質問をしてみました。日本語の認識能力は非常に高く、十分に実用のレベルに到達しています。一方で、Siriの女性の声の発音は、自然な発音から考えるとあと一歩という感じでした。ただ、何を言っているかは十分にわかります。
場所に関する質問にはまだ対応していないようでした。
色々なサイトで紹介されている、「話しを聞かせて」もやってみました。最初は、
「話しをするのは得意ではないんですよ」
などと言って、かわそうとしますが、何回か繰り返していると、
「面白い話を知らないんですよ」
「勘弁してください」
などと言いながら、最後には
「わかりました。むかしむかし、遠い遠い仮想銀河に、Siriという若くて知的なエージェントが住んでいました。空気はピンク、木はすべて真っ赤だったあるうららかな日、・・・」
と言った感じで、長めの物語を話してくれました。
一番、便利だと思ったのは、
「いきものがかりの、ありがとうを再生」
などと言うと、しっかりと、その曲を再生してくれるところです。単に、
「ありがとうを再生」
というと、ほかのアーチストの「ありがとう」というアルバムの再生を始めましたので、パターンマッチングの優先順位が何か決められているようです。
まだ、このSiriの日本語版はベータ版ということですので、これから、まだまだ、認識できる語彙が増えて行くものと思います。また、認識エンジンはiPhoneではなくてサーバー側にあるようですので、辞書のアップデートは順次実施されていくのではないかと思います。今後が楽しみです。
コメント