関越自動車道の藤岡ジャンクション付近で発生した高速ツアーバスの事故を受けて、業界団体である高速ツアーバス連絡協議会は自主的な安全対策をまとめたことが報道されていました。
これによると、乗客を乗せてから降ろすまでに走行する距離が450Km以上になる場合には、代わりの運転手を用意することを求めているそうです。
この450Kmというのは6時間弱の走行で安全運転を継続できる目処としており、一見は理にかなっているようにも見えますが、少し気になることがあり調べて見ました。
今回の事故が起きた、バスの発車地点である金沢駅から藤岡ジャンクションまでの距離です。グーグルマップで、長岡経由の関越道で走るルートを検索したところ、金沢から藤岡ジャンクションまで、415Kmでした。
もしも、今回まとめられた基準以下の距離で事故が発生している以上、今回まとめられた基準が適正なものなのか否か、非常に疑問が残りました。
報道では乗務員が増えることで格安運賃に影響が出ることを懸念した論調の記事が多いですが、運賃のことを気にする以前に安全を確保するためには最低どこまでのことをしなければいけないかを報道してほしいところです。
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