先日、関越自動車道で大型バスの衝突事故が発生したばかりですが、そんな中で、スポニチオンラインの記事の中に気になる記事がありました。
2014年から20トン級の大型トラックで、前方のクルマに追突する危険性を感知して自動的に作動するブレーキ装置の設置を自動車メーカーに義務付ける方針を国土交通省が決めたという報道です。
正直、高速道路などで渋滞の最後尾についてしまったときに、後ろから来るクルマがきちんと気がついて止まってくれるかどうかが非常に心配になります。普通のクルマであれば、クルマの後ろが潰れる程度で済むかもしれませんが、これが、大型トラックとなると、こちらのクルマはぺしゃんこになってしまいます。
また、大型トラックはブレーキの制動距離長くなるので、それだけ事故の確率が増えてしまいます。トラックがかかわる事故は年間約2万5000件あるそうですが、このうちの約半数が追突だそうです。そして、死者が発生する確率は約10倍になってしまうそうです。
これだけ危険な状況ですので、今回の装置、スバルで言えばアイサイトのような装置になるのだと思いますが、これを大型トラックに装着することは大きな意味があるのではないでしょうか。たとえ、止まりきることが出来なかったとしても制動装置の効果で出来る限りの減速が出来ていれば、それだけ被害も小さくなります。
この装置を搭載したトラックは普通のトラックよりも30万円から50万円ほど高くなってしまうそうで、現在ではまだ普及率は3%程度だそうです。今回は減税措置も組み合わせることでトラックの購入者に過度な負担を強いることを防ぐことを検討しています。
バスについても、たくさんのお客さんが乗っていることから、進行方向に障害物があるときに自動でブレーキをかける装置を装備することは、重大事故を少しでも軽減するためには、大きな価値があると思います。バスについてもまずはシートベルトの着用が義務づけられている高速バスから国土交通省では義務化に向けての検討を進めるそうです。
進化した技術で重大事故が減ることは素晴らしいことだと思います。
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