「巨像も踊る」という元IBMの社長が書いた本を読んでいたところ、OS2の話しが出てきました。久しぶりに聞いた言葉です。
OS/2はDOSの後継として開発されたパソコン用のオペレーティングシステムです。バージョン1はINTELの8088/8086を搭載した16ビットパソコン用の商品、そして、バージョン2以降は32ビットパソコン用の商品として販売されました。1992年に発売されたバージョン2は世界初のパソコン用32ビットOSになります。
技術的には非常に優れており、初期製品からプリエンブティブ・マルチタスクを実現していました。ちなみに、バージョン1は1987年にIBMとMicrosoftの共同開発でした。しかし、のちにMicrosoftはOS2の開発からは撤退し、Windowsを独自に開発するようになりました。その後は、Windowsが爆発的にヒットし、パソコンのOSとしてはWindowsが標準的なOSとして認知されるようになりました。
現時点ではIBMにおけるOS2のサポートはすべて終わっており、公式サイトでも簡単な告知があるのみになっています。
☆IBM OS/2 Warp – Japan
2006年12月31日をもちまして、OS/2のすべての活動が終了となりました。長らくご利用いただき、ありがとうございました。
私自身はOS2をIBMが大々的に売り出していたときに、一回、パソコンにインストールしたことがあります。たしか、パソコン雑誌のCD-ROM(DVD-ROM?)にOS2の期限付き版か何かが附属していて、これをインストールしました。OS2 Warpのインストール画面のイメージは、こちらで紹介されていました。何となく懐かしい感じがします。
☆OS/2 Warp Ver.4 日本語版 インストール
しかし、なかなか使い勝手に慣れずに、あまり長く使うこともなく、Windowsの環境に戻した様な気がします。OS2自体は堅牢なOSで安定していたと思いますが、それ以上の利点が無かったのかもしれません。
やはり、パソコンのOSは日頃使い続ける上で直感的に使うことが出来る必要があるので、使い慣れた商品が一番ということになってしまいます。現在はWindowsが全盛ですが、以前と比較すると、パソコン自体の価格が安くなってきたので、Windowsをプリインストールしているパソコンの値段もとても安くなっています。以前はWindowsのアップグレード版を購入することもありましたが、今はパソコンを買い替えるとWindowsも新しい物が付いてくるので単品で購入することが無くなりました。
これから先、パソコンのOSについては、このままWindowsが天下を取り続けるのか、何か別の製品に置き換えられていくのか、気になるところです。
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