日産自動車は7月16日に日本だけではなく、世界各国に投入するグローバルモデルの新型小型車を発表しました。排気量は1.2リットル、5人乗りのクルマになります。従来のノートに搭載されているエンジンは1.5リットルでした。
日産の小型車の中では主力モデルとして位置付けて、全世界で年間35万台の販売を計画しています。このうち、日本の市場では年間12万台の売り上げを狙っています。
このクルマ、日本ではノートとして9月に発売される予定です。ホンダはコンパクトカーと言えばフィットに集約していることもあり、以前より色々な目的に使うことができるクルマとして好調な売り上げを記録してきています。
しかし、日産のコンパクトカーは、ノートの他に、キューブやマーチ、そして高級路線で売ってきたティーダなどのラインナップがあります。今回の新型ノートの発売により、ティーダはノートに吸収されるという報道もありましたので、若干は集約の方向に向かっているようです。
今回の新型ノート、エンジンが1.2リットルと若干控えめな印象ですが、実は過給機、スーパーチャージャーを搭載するダウンサイジングという技術を搭載しているそうです。最近のVWなどの外車でよく見られる技術ですが、日本車の普通車で搭載されるのは珍しいと思います。
排気量の小さなエンジンで、ガソリン1リットルあたりに25.2キロメートルの燃費を達成しています。この数字は、1リットル以上のガソリン車の中では最高レベルになるそうです。
いざとなればスーパーチャージャーのおかげでパワー不足感を軽減できる仕組みになっています。これにより、現行の1.5リットル並の性能を期待することができるとされています。また、アイドリングストップ機能も搭載されています。(低価格モデルとしては過給機が搭載されていないモデルも準備されるようです)
過給機が搭載されているエンジン、HR12DDR搭載車はエコカー減税で自動車取得税および自動車重量税が免税となります。自動車の維持費がその分安くて済みます。HR12DEを搭載した2WD車では自動車取得税および自動車重量税が75%減税です。
朝日新聞の記事によればボディサイズは80mm拡大されました。後席の空間にゆとりが出ているようですが、まだ詳細は明らかにされていません。
日本市場向けには最上級グレードとしてMEDALISTというモデルが発売されます。これは、現行のティーダからの乗り換えを狙ったモデルで、スエード調クロスと合皮のコンビシートや、アラウンドビューモニターなどの豪華装備が標準で搭載されています。実際の高級感がどの程度のものになって、値段がどの程度になるのかが気になります。
【2012/08/28追記】
先日、横浜にある日産グローバル本社に行ってみたところ、新しいノートがすでに展示されていました。
そして、新型ノートの値段や発売日について発表がありました。発売日は9月3日です。そして、価格は124万9,500円から167万4,750円となっています。
これから、どの程度の台数が売れるか、そして納車されたユーザーはどんな感想を持つか、実燃費はどの程度になるのか等、気になるところがたくさんあるクルマです。
【平成29年2月18日追記】
新たに日産からノートe powerが発売されました。エンジンの動力はタイヤには直接につながらず、バッテリーへの充電にのみあてられます。そして、電力でモーターを回転し動くようになっています。最近、街でもよく見かけるようになってきました。
コメント
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