7月25日からソフトバンク版のiPhone4S等を使っているユーザーには嬉しいニュースがあります。いわゆるプラチナバンドを使った通信サービスが始まるため、サービス提供地域内では従来よりも電波を受信しやすくなるそうです。
・プラチナバンドの特長
プラチナバンドは700MHzから900MHzの周波数帯域の電波で、特にそれ以外には特別な仕組みがあるわけではありません。ただ、この周波数帯域の電波は
・遠くに届きやすい
・ビルなどの障害物をぐるっと回り込んで送達される
といった特徴があるため、携帯電話で使うにはちょうど良い周波数帯域ということになります。
・auとDoCoMo
今まで、docomoとauはこのプラチナバンドを使った携帯電話サービスを提供していたのですが、SoftBankはプラチナバンドを持っていませんでした。
この周波数帯域はアナログテレビ放送やその他の用途で利用されていましたが、周波数帯域の再編成などを通じて開放されたので、SoftBankが利用できるようになりました。
・整備計画
このプラチナバンドは日本全国で一斉に使えるようになるわけではありません。SoftBankの基地局がプラチナバンドに対応していないためです。SoftBankでは、2012年度中には1万6000、2016年度中には4万1000の基地局をプラチナバンドに対応させるそうです。
・利用できる機種
現在、SoftBankから提供されている機種のうち、プラチナバンドに対応している機種は下記のものになります。
・iPad 2 Wi-Fi+3Gモデル
・新しいiPad Wi-Fi+Cellularモデル
・iPhone4
・iPhone4S
・サービス開始後の状況
すでにプラチナバンドのサービスを開始してから数日が経過しました。実際に都会でiPhone4Sを利用しているのですが、従来と比較して何かが変わったかというと変わったような感じはあまりありません。
こちらのサイトでサービスの開始状況が案内されています。
☆エリア拡充日次速報 | ソフトバンクモバイル
これを見ると、プラチナバンド対応の基地局の設置はそれほど進んでいないようです。私がiPhoneを使っているような地域ではまだサービスが開始されていない模様でした。
今後、急ピッチで基地局の整備を進めていくものと思います。どの程度、ソフトバンクの電波を捕まえやすくなるのか、今後の動向を見ていきたいと思います。
【追記】
7月31日の決算記者会見では、孫社長から、既存の電波への影響などをみながら慎重にプラチナバンドに対応している基地局を建設しているという説明がありました。
確かに、すでにプラチナバンドのサービスが開始されてから一週間程度が経過しますが、都心にいても、回線がつながりやすくなったという印象はあまりありません。今後の増設に期待をしたいところです。
コメント
ソフトバンクの電波感度は今ひとつ
Photo by yto iPhoneをここ二年ほど使ってきて、やはり一番不満を感じるのは、圏外になってしまって通信ができない場所がとても多い点です。人…