SoftBankのイーアクセス買収発表による株価の高騰

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 昨日、SoftBankとイーアクセスが共同の緊急記者会見を開催して、イーアクセスを買収することを発表しました。今回の買収に伴って、イーアクセスはSoftBankの完全子会社になります。また、この統合によって、SoftBankの契約者数はauを抜き去り、NTTdocomoに続く業界第二位のポジションになります。

 イーアクセスは1.7GHzのLTEネットワークを持っていますが、これがiPhone5でも利用できることが買収の決め手になりました。SoftBankは先日、iPhone5でテザリングをやりましょうと発表しましたが、この件に代表されるようにこれからのネットワーク上を駆け巡るパケットの量は増える一方です。もはや、SoftBankが単独で2.1GHzのネットワークを増強するだけでは間に合わないと考えたのでしょう。

 直近のイーアクセスの株価は1万4000円から1万5000円の範囲で推移していました。ところが、今回はSoftBankが一株あたり5万2000円と評価したそうです。およそ、3倍以上の値段で買うことになります。このため、本日の株式市場ではイーアクセスの株式はストップ高の水準で張り付いてしまっていました。買い注文が殺到しているようです。

 一方でSoftBankの株価の方は、いったいこの買収資金をどこから調達するのかということが懸念材料となら株価を下げていましたが、その後は反転して、昨日の終値よりも高い水準で午前中の取引を終えました。SoftBankの目論見通りに、買収額以上にSoftBankにとっては経営統合によるメリットがあると市場は評価しているようです。

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【追記】

 先日、楽天がイーアクセスのサービスを使って、楽天スーパーWiFiというサービスを発表しました。

 ☆LTEに対応した「楽天スーパーWiFi」が始まります

 このサービスが発表された時点では、まだソフトバンクがイーアクセスを買収する話しは出てきていませんでしたが、今振り返って見ると、イーアクセスは並行して交渉を続けていたことになります。

 楽天スーパーWiFiの契約をすると、近い将来、ソフトバンクと契約したことと同じ意味を持つことになりそうです。

 今回、ソフトバンクがイーアクセスを買収したことで、auとの戦いがどういう方向に向かうのか、とても気になります。私自身は、ソフトバンクが徹底的にauを比較材料として敵視した攻撃方法は、なんだか露骨すぎて、ソフトバンクが嫌いになりました。現在使っているiPhone4Sを2年間使い切ったら、auへMNPで移行しようと思っています。

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