中央道は笹子トンネル天井板落下事故から仮復旧し12月29日に対面通行で再開

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中央道

 中央自動車道の上り線にある笹子トンネルでは、2012年(平成24年)12月2日午前8時3分に天井板のコンクリート板が約138メートルの区間にわたって落下し、走行中の車3台が下敷きとなる事故が発生しました。落下した天井板の一つ当たりのサイズは横5メートル、奥行1.2メートル、厚さ約8センチと9センチ、重さ約1.2トンのコンクリート板で、およそ270枚(中壁を含む)V字型に折り重なるように崩れ落ちました。本事故が発生した際に下敷きとなった自動車3台のうち2台から発火しました。トンネル内で火災が発生して黒煙が上がったにもかかわらず、天井板が崩落したことでトンネル内の煙除去装置が機能しなくなったため火災による煙の排出ができず、トンネル内部の現場にレスキュー隊が向かえないほどの高温の煙が充満しました。

 中央道は12月29日から笹子トンネルの下り線側だけを使って対面通行で仮復旧をすることが明らかになりました。山梨県警と国土交通省からの発表です。開通時間は現時点では未定です。

 現在は下り線が大月ジャンクションから勝沼インターチェンジまで、上り線が一宮御坂インターから大月ジャンクションまでの区間が全面通行止めになっています。

 下り線のトンネルについても緊急点検の結果、多数の不具合が見つかっていましたが、12月9日から24時間態勢で天井板の撤去工事などを続けていました。

 さらには、仮復旧までには換気をするためのジェットファンの取付までを完了させるそうです。年末年始のUターンラッシュに何とか間に合わせようと、短期間で大変な工事だったのではないかと思います。

 対面通行をするのは、笹子トンネルの全長4.7Kmを含む約8Kmの区間です。トンネル内は時速40Km規制、前後の対面通行の区間は時速50Kmに規制を実施します。

 対面通行の部分では中央分離帯がありませんので、クルマが間違って反対車線に入ることが無いように中央の車線を黄色くするほか赤いコーンを設置します。年末年始で交通量が増えるほか、片側1車線規制、速度規制の3つが重なりますので、、笹子トンネル付近で大きな渋滞が発生するかもしれません。

 渋滞状況によっては、並行する甲州街道を使ったり、大きな遠回りとなりますが北側を走る青梅街道、南側を走る御坂みちの利用を考えた方が良いかもしれません。

 先日、中央道で大月ジャンクションから河口湖方面に行く機会があったのですが、大月ジャンクションの先で舗装工事などを実施していました。もしかすると、ここが対面交通の始まりの場所なのかもしれません。

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