1月10日に米国のAmazonはAutoRipというサービスを開始することを発表しました。
このサービスはAmazonからCDを購入すると自動的にそのMP3版がAmazonが提供するクラウド上で提供されるというサービスです。
このサービスが開始される時点ではCD5万点程度が対象になりますが、今後、対象CDは徐々に増えていきます。EMI、SONY、Warnerのメジャー3社と数百のインディレーベルが参加しています。
通常、このようなサービスは、サービスを開始した以降に購入したCDが対象になるような気がするのですが、今回のサービスはAmazonのミュージックストアが開店した1998年にまでさかのぼって適用されるそうです。また、AmazonでCDを購入するだけで他には特別な登録などの手続きをする必要は無いそうです。
Cloudにある電子データを再生する場合には、Amzon Cloud Playerのアカウントで再生します。このCloud PlayerをインストールしていないユーザーでもAmazonで対象のCDを購入すれば自動的にCloudサービスの対象になります。
Amazon Cloud Playerは
・Kindle Fire
・iPhone、iPad
・iPod Touch
・SamsungのスマートTVとDVDプレイヤー
・フォードのAppLinkプラットフォーム
などをサポートしているようです。
iTunesなどで音楽を購入すると、当然、電子ファイルは手に入りますが、そのデータは保護されたものなので、未来永劫、問題無く使い続けることが出来るか否かについては不安が残ります。
ところが今回のAmazonのサービスであれば、確実に手元にCDは残るので、これを大切に保管すれば、サービスの消滅とともに無くなってしまう危険は軽減することができます。万が一、CDを無くしてしまったとしても、Cloud側のデータが残っていれば再生することが出来ます。
サービスレベルとしてはAmazonが他社よりも一歩先を行くことになりました。今後、他社がどんなサービスを新しく提供し対抗するのか気になるところです。
コメント