事前の噂通りに日本時間の本日朝に実施されたプレイステーションのミーティング「PlayStation Meeting 2013」でプレイステーション4が発表されました。
要点は下記の通りです。
- 今年の年末商戦に向けて発売される
- 本体の外観に関する発表は無し
- 気になる価格に関する発表も無し
- 米AMD製8コアx86-64プロセッサ
- 8Gバイトメモリ(176Gバイト/秒)
- AMD製GPUは18個の演算ユニットで1.84TFLOPSの能力
- 演算能力はグラフィクスとコンピューティングの両方に自由に割り当てることが可能
- コントローラ「デュアルショック4」
- タッチパッド装備
- 「シェア」ボタン搭載
- 数秒のゲーム動画をFacebookに投稿可能
- PlayStation Vitaなどによるリモートプレイ(SCEが買収したストリーミングゲーム配信の米Gaikaiの技術)
- PS4タイトル
- 「KILLZONE」新作
- 「DIABLO 3」
- 「DESTINY」などが発表
今回発表されたプレイステーション4については、プレイステーション3が発売されてまだ間もない頃から検討が進められてきたそうです。プレイステーション3では独自のアーキテクチャを採用してしまったこと、値段が非常に高くて、なかなか販売台数が伸びなかったことの相乗効果でソフトウエアのタイトルが増えないというジレンマに泣かされてきました。
そこで今回のプレイステーション4では、PCのアーキテクチャを全面的に採用してきています。これにより、パソコン向けのゲームソフトの移植が楽になったとされています。今回はPCのアーキテクチャとは言え、一緒に組んだ相手はAMDだと推測されています。これは、AMDが力を入れている新技術が多く盛り込まれているためです。
現時点では、まだパソコンにすら搭載されていない新技術ということなので、発売時点ですぐに陳腐化することのないよう、出来るだけ最先端のものを搭載したいという思いがあるのでしょう。
しかし、パソコンと似ているプラットフォームを採用したということは、常にパソコンの性能向上と比較される立場になります。プレイステーション3ではハードディスクの増量や価格の値下げといったことが逐次行われてきましたが、プレイステーション4ではこれに加えてCPUの性能向上などによるモデルチェンジもあわせて行われていくのかもしれません。
今回は価格の発表がありませんでした。これは、これから発表されるであろう他の次世代ゲーム機の値付けを確認したかったこと、これからの量産効果で製造原価をどこまで値下げできるのか、もう少し検討したかったのではないかと思います。
また、本体の画像が公開されなかったのは、まだ、パッケージングにまでいたっていないのかもしれません。
今回の発表を受けた日本の株式市場におけるSONYの株価ですが、午前の取引の終値ベースでは全体の市場に引っ張られる形で若干値下がりしています。あまり、今回のプレイステーション4の発表自体は、大きなサプライズにつながったとは言えないように感じました。
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